タイヤ4社の15年12月期中間決算詳報② 非タイヤ部門は売上堅調

2015年09月07日

ゴムタイムス社

 タイヤメーカー4社が発表した15年12月期中間決算において、工業用品などを主体とする非タイヤ部門を見ると、売上では、微減だった東洋ゴムを除く3社が増収を記録。一方、利益面では、各社で大きく内容が異なる決算となった。

◇ブリヂストン
 ブリヂストンの非タイヤ事業である多角化部門は、ベルト、ホース、インフラなどを含む化工品事業に、スポーツ用品、自転車などを加えたセグメント。

 15年12月期中間決算の多角化部門は、売上高が為替円安の影響により3116億円で前年同期比8%増、営業利益は国内事業における利益減少の影響により、206億円で同2%減となり、増収減益となった。全売上高に占める多角化部門の割合は16・8%。

 通期の予想では、多角化事業の売上高は6600億円、同9%増、営業利益530億円、同25%増、営業利益率は8・0%を見込んでいる。

◇住友ゴム工業
 住友ゴム工業の非タイヤ事業は、スポーツ事業および産業品他事業から成っている。合計の売上高は567億2000万円で同14・5%増、営業利益17億2100万円で同50・9%減となり、増収減益となった。全売上高に占める非タイヤ事業の割合は14・6%。

 そのうちスポーツ事業は、売上高が378億4500万円で同15・8%増、営業利益は8億9700万円で同36・8%減となった。

 国内市場では、ゴルフ用品市場が前年同期を上回るなか、契約選手の活躍効果もあって、ゴルフ用品事業が好調に推移した。海外のゴルフ用品市場では、米国でゴルフ場入場者数が増加し前年実績を上回ったが、中国と東南アジアでは

全文:約1842文字

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー