日本ゼオンの4~6月期 エラストマー販売増で増収増益

2015年07月29日

ゴムタイムス社

 日本ゼオンは7月29日、東京・丸の内の本社会議室において、古谷岳夫取締役執行役員らが出席して決算説明会を開催した。

 それによると、同社の16年3月期第1四半期連結決算は、売上高が759億5300万円、前年同期比1・5%増、営業利益は78億4900万円、同26・5%増、経常利益は85億3200万円、同40・5%増の増収増益となった。親会社株主に帰属する四半期純利益は56億700万円、同43・2%増。

 売上高の増収要因は、数量でプラス46億円、価格でマイナス57億円、為替でプラス22億円となった。

 数量については、エラストマー素材における輸出汎用ゴムの伸長、手袋用ラテックスの伸長、粘・接着系石油製品の輸出の伸長が寄与し、高機能材料ではスマホ・タブレット用斜め延伸フィルムが伸長した。

 減収要因となった価格差について、古谷取締役は「エラストマー素材の原材料である国産ナフサ、アジア・ブタジエンの価格が下落しており、フォーミュラ契約のため販売価格が下落した。相対的に輸出汎用品が増えたことも要因の一つだ」と述べた。

 一方、営業利益段階の増益要因は、数量、価格、為替を除くと、原価で

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