日東化工 耐薬品性コンパウンドを開発

2011年09月21日

ゴムタイムス社

 日東化工㈱の第1四半期決算は、売上高23億4500万円、前年同期比0・9%減の小幅な減収にとどまったが、営業利益は700万円、同56・8%減、経常利益700万円、同56・8%減、経常利益400万円、同66・5%減の大幅減益となった。四半期純利益は300万円で51・6%減。
 ゴム事業のうち、シート・マット製品は若干の減収となったもののゴムコンパウンド製品は新規取引先の獲得などにより販売量が増加、また成形品はクッションタイヤが堅調に推移したことなどにより、事業全体の売上高は14億9600万円で同20・1%増と2割の増収となった。
 新年度の状況について同社では「シート事業は前期末からの好調を維持して予算対比ではプラスで推移し、前年実績でも1ケタ台ながらプラスを確保した。震災に関係する復興需要が反映したと推測される」(同社)。
 今期の期待商品としては、EPDM系の高機能ゴムコンパウンドがあげられる。耐薬品性に関する高度なニーズが求められていたが、従来にない高度な耐薬品性を備えたゴムコンパウンドの開発に成功し、今秋よりコンパウンド販売を開始することになった。
 次のステップとしては、シート販売することや各種成形品として出荷することを目指している。日東化工では各種プラントの配管パッキン用途での拡販に期待している。
 また新商品として上市したNEXCO規格、JIS規格に適合のクロロプレン系防振ゴム(C・Gシリーズ)は好調に推移している。耐候性・耐オゾン性・耐熱性・耐薬品性などに優れた特性を持っており、橋梁用ゴム部品をはじめ伸縮装置用ゴム、止水ゴム、支承用ゴム材料、さらに各種防振ゴム用途として期待している。また、今回新たに車両用極難燃ゴム(BS規格合格品)を上市し、車輌向けの新素材として大いに期待している。
 通期の業績予想は、売上高100億円、前期比2・9%増、営業利益8000万円、同13・1%減、経常利益6000万円、同19・2%減、当期純利益4500万円、同343・2%増を見込んでいる。

 

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