「日本ものづくりワールド2015」 海外含め2230社が一堂に会す

2015年06月29日

ゴムタイムス社

 「日本ものづくりワールド2015」が6月24~26日の3日間、東京・有明の東京ビッグサイトで開催された。「第19回機械要素技術展」、「第6回医療機器開発・製造展」など4つの展示会に分かれ、海外から参加した企業も含めて2230社が出展した。

 ゴム関連企業では、ホース、ベルト、防振ゴムなどの部品メーカーが出展し、最新の加工技術や素材技術を訴求した。

◇バンドー化学
 2013年度省エネ大賞を受賞した平ベルト駆動システムを中心に紹介した。特長はコンプレッサーなど一定の回転数で長時間使用するものに対して、省エネの効果をより発揮し、メンテナンスがフリーな点。ブース内では、同製品の実演を行うことで機能をPRしていた。

◇ニッタ
 医療機器、開発・製造展で搬送用ベルトやチューブなどを出品した。
 搬送用ベルトでは、抗菌防カビブルーベルトおよび血液検査委装置や分包機の搬送部分に使用される搬送用樹脂ベルトNLGを紹介したほか、高精度かつ微細化した精密チューブとして塗装、半導体、自動車分野での実績を活かし、医療分野用チューブなどに活用できる技術提案を行った。

◇東拓工業
 ブースをぐるりとホースでディスプレイし、カラフルな流体を流して華やかな雰囲気を演出した。
 同社はカタログではわからない性能をアピールするため、約20種類のデモ機を用意し、目で比較できるよう工夫をしていた。
 注力商品「TACエコライン耐熱耐油100℃仕様」は、熱湯洗浄が必要な食品加工の現場では待望の製品で、今年下期に上市される予定。

◇八興
 製品中心のブースづくりから、ユーザーの課題を提示し、それに対応した製品を紹介するブースづくりを行った。
 柔軟フッ素ホースシリーズに対しては、フッ素ホースは中が見えにくいため、液体が確認できないことや、ホースと継手の液溜りへの懸念などについて、実例を示しながら解決策を紹介していた。

◇倉敷化工
 同社が有する様々な防振ゴムのほぼ全製品を展示。防振ゴムが目に見えない様々な場所で使われていることを、来場者に再確認・再認識してもらえるよう、ブース作りを心がけたという。
 原点回帰をして、防振ゴムの役割を見つめ直したいという思いが感じられる展示だった。

◇大野ゴム工業
 今回の展示ではホースから型物までの製品を一覧できるように展示した他、硬度20~90までのゴム板サンプルを並べた。
 製品だけを並べていた従来の展示では、来場者からどうカスタマイズできるかが分かりにくい面もあったため、実際にサンプルに触れながら、説明を加える方法にしたとのこと。

◇ホッティーポリマー
 今回初披露する「3Dプリンターフィラメント供給用スベアアップチューブ」をメインに紹介。
 新製品は軟質用の3Dプリンターのフィラメントを供給する際に効果を発揮するチューブ。
 ブースでは、新製品を使用した3Dプリンターを開発し、機能性を訴求していた。

◇亀戸ゴム工業
 同社の強みである極薄ゴムシートの独自技術を紹介した。
 同社の極薄ゴムシート「トータススインナー」は0・1㎜から対応できることを紹介するほか、トータススインナーSPEVタイプなど出品することでラインナップの充実さを訴求した。

◇オーディオゴム・テクニカル
 同社が得意とするカッティング製法は、プレス製法と比べて寸法精度

 

 

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