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横浜ゴム「ジオランダ―H/TG056」で試乗会 静粛性と操縦安定性が大幅に向上

2015年06月05日

ゴムタイムス社

横浜ゴム「ジオランダ―H/TG056」で試乗会

横浜ゴム 「ジオランダ―H/TG056」で試乗会開催

 横浜ゴムは5月28日、SUV用タイヤの新製品「ジオランダ― H/T G056」の試乗会を開催した。

「全ての性能で従来品を上回った」と話す池田均広報部長

「全ての性能で従来品を上回った」と話す池田均広報部長

 最初に、池田均広報部長があいさつを行い、「9年ぶりのフルモデルチェンジとなる。オンロードを走るSUV車両も増えてきており、H/T(ハイウェイテレーンタイヤ)は時代の流れに沿った製品。全ての性能で従来品を上回った自信作ですので、性能を体感してもらいたい」などと新製品を紹介した。
 試乗会前には、新製品の商品企画と設計について、担当者が説明を行った。

商品企画について説明するタイヤ企画本部 消費財製品企画部 製品企画2Gの小島弘之氏

商品企画について説明するタイヤ企画本部 消費財製品企画部 製品企画2Gの小島弘之氏

 まず開発の背景として、SUV型車両は増加傾向にあり、今回ターゲットとなる中・大型SUV車両もリーマンショック後の落ち込みから回復してきているとし、トヨタ・ランクル70の再販もあり、今後も同市場は拡大が予想されるとしている。

SUV型車両の日本における販売は増加している

SUV型車両の日本における販売は増加している

燃費技術の革新に伴い、中・大型SUV車両は、今後も拡大が予想される 

燃費技術の革新に伴い、中・大型SUV車両は、今後も拡大が予想される

 独自に調査したSUVユーザーに対する調査で、中・大型SUV車両ながら、ほとんどオンロードでの走行がメインのユーザーは、摩耗性能、乗り心地などの快適性を重視している声が多かったことを挙げた。

求められるニーズは耐摩耗性、乗り心地、静粛性、それに燃費の順になった。

求められるニーズは耐摩耗性、乗り心地、静粛性、それに燃費の順になった。

 こうした声に応え、「ジオランダ― H/T G056」は、耐摩耗性・耐久性、静粛性・快適性、ハンドリング性能などを追求し、都市やハイウェイでの快適な走りを発揮する真のハイウェイテレーンタイヤを目指して開発されたと説明した。

今回の商品のターゲットゾーンは、SUV車両に乗りながらも、オンロード走行が多いユーザー。

今回の商品のターゲットゾーンは、SUV車両に乗りながらも、オンロード走行が多いユーザー。

ランドクルーザープラド、FJクルーザーをターゲット車種に想定。

ランドクルーザープラド、FJクルーザーをターゲット車種に想定。

商品コンセプトは中・大型SUVユーザーのためのハイウェイテレーン

商品コンセプトは中・大型SUVユーザーのためのハイウェイテレーン

 トレッドパターンには中・大型4×4/SUVの特性に合わせてチューニングした専用パターンを開発。コンパウンドには特性の異なる2つのポリマーに、ウェット性能を高めるシリカと独自開発のオレンジオイルを配合した「マルチコンビネーションコンパウンド」を採用した。

タイヤ消費財開発本部 タイヤ第一設計部 設計3G 村田尚久氏

タイヤ消費財開発本部 タイヤ第一設計部 設計3G 村田尚久氏

 さらにレーンチェンジやコーナリング時にもしっかりとした安定感とダイレクトなハンドリング性能を発揮するよう構造とプロファイルを見直した。これにより、従来品に比べ、耐摩耗性を21%向上、パターンノイズを13%低減するとともに、レーンチェンジ時の操縦安定性においてハンドル舵角で4%、ヨーレートで13%改善していると説明した。

 採用技術ポイントは、耐摩耗性とグリップ性能の両立、静粛性と基本性能のレベルアップ、ハンドリング性能のレベルアップの3ポイント。

採用技術ポイントは、耐摩耗性とグリップ性能の両立、静粛性と基本性能のレベルアップ、ハンドリング性能のレベルアップの3ポイント。

耐摩耗性能とグリップ性能の両立では、専用マルチコンビネーションコンパウンドを搭載した。

耐摩耗性能とグリップ性能の両立では、専用マルチコンビネーションコンパウンドを搭載した。

静粛性と基本性能のレベルアップでは、新設計パターンを採用

静粛性と基本性能のレベルアップでは、新設計パターンを採用

ハンドリング性能のレベルアップでは構造とプロファイルを見直した。

ハンドリング性能のレベルアップでは構造とプロファイルを見直した。

性能比較チャート 耐摩耗、静粛性、ハンドリング性能を高次元で両立した

性能比較チャート 耐摩耗、静粛性、ハンドリング性能を高次元で両立した

性能一覧 耐摩耗性が21%向上した

性能一覧 耐摩耗性が21%向上した

 続いて、試乗会が行われた。

SUVの特性に合わせたチューニングをした専用パターン

SUVの特性に合わせたチューニンをした専用パターン

 ランドクルーザープラドに従来品と新製品をそれぞれ装着し、ターンパイク箱根を走行し、タイヤの評価を行った。

ランドクルーザープラドに従来品と新製品をそれぞれ装着し、タイヤ評価を行った。

ランドクルーザープラドに従来品と新製品をそれぞれ装着し、タイヤ評価を行った。

 まず、驚いたのが静粛性だ。

 路面が悪路に変わった瞬間が分からないほど、ロードノイズが抑えられており、特に2列目に座った時に、性能の差が大きく感じられた。

 パターンノイズは、オフロード用タイヤでは大きくなりがちだが、従来品と比較して、かなり低減されていた。数値では13%の低減だが、車内空間の広いSUV車両はノイズが反響するため、それ以上の静かさを感じた。

 凹凸に対しての乗り心地もマイルドになっているだけでなく、レーンチェンジ時の車体の揺れに対する収まりの速さ、ハンドルを切り始めた時の応答性が早くなるなど、操縦安定性の向上も実感した。
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 車両が重いSUV車両はタイヤの摩耗が早くなることが多いが、これだけ性能を上げながら、耐摩耗性については従来比21%も向上させており、高い次元で性能をクロスさせたタイヤだと感じた。

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 「ジオランダ―」シリーズは上記2製品に加えて、オールラウンド用「ジオランダ― A/T―S」、オフロード用「ジオランダ― M/T+」、スタッドレスタイヤ「ジオランダ― I/T―S」をラインアップしており、グローバル製品として世界各地で販売している。

 発売サイズは285/50R20 112V~215/80R15 102Sの14サイズ。価格はオープン。

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