新社長インタビュー ニチリン 前田龍一社長

2015年05月09日

ゴムタイムス社

―14年度の業績が好調だった要因は。

 リーマンショック以降、創立100周年となる2014年に向けて社内でさまざまな改善活動を行ってきた。「モノ造りの改善」としては、社外の講習によりトヨタの生産管理システムやセル生産について学習した。また2007年から積極的にロボットを導入、現在はニチリングループで115台ほどある中で姫路工場に約80台、海外工場に約30台を入れた。ロボットを使うための要素技術に取り組み、検査方法の変更などによりロボット活用に適した環境を作ったことで、無人で動かせるところも増えてきた。こうした改善活動が、好決算に結びついているのではないか。

―海外の動向は。

 ここ3年ほどの間に、欧州のトップメーカーにブレーキホースなどを納入できるようになった。決め手は「対応力」。顧客の要望にフレキシブルに対応した成果と捉えている。大手メーカーは世界的な部品メーカーに全世界共通モデルをオーダーするので、

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