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ゴム連合 春のとりくみ、ヤマ場越え22単組が妥結

2015年03月30日

ゴムタイムス社

 ゴム連合の2015年春季生活改善とりくみは、労使交渉の集中回答日(3月19~20日)を終えて、56単組中、22単組が妥結した(妥結方向も含む)。今年の春のとりくみは昨年に続き、産別として賃金底上げ(ベア)を要求に盛り込む方針としたものの、ベアには限定せず、賃金体系の歪み是正など賃金の課題を含めた2%以上の賃上げ要求を行う方針としていた。ゴム連合では、3月末を全単組解決期限に定めている。

 ゴム連合は1月に開催した中央委員会において、15年春のとりくみの方針を決定し、ベアおよび賃金の課題を含めた「2%以上」の賃上げ要求を積極的に求めていくこととした。各単組は課題や状況を精査しながら要求項目を設定。ゴム連合の取りまとめによると、加盟56単組中、51単組が賃金についての要求を提出し、そのうち34単組が賃金改善分を要求に盛り込んだ(昨年は38単組)。

 賃金については、24日までに妥結した22単組のうち、満額回答となった7単組を含み、何らかの回答を得た単組は6割を超えた。そのうち、前年を上回る回答を得たのは11単組、前年並みが6単組、前年を下回ったのが5単組となった。

 今年の春とりについて、山本昭二委員長は「(他産業の大手が、昨年を上回るベア回答を出して)社会の流れができたことが大きく、経営側も賃金を引き上げなければならない必要性を感じたのではないか。ゴム連合は各単組の主体性を尊重して独自で設定させたが、多くの単組が頑張って賃金改善を要求した中で、去年要求しなかった単組で要求してくれたところもある。全体の感触として、去年よりもいいのではないか」と印象を述べた。

 業種別に見ると、タイヤではブリヂストンが35歳標準で5600円の要求に対し、満額で妥結した他、若年層賃金改善分として、組合員一人平均2000円の回答を得た。住友ゴム工業は賃金改善分として平均3121円の要求、横浜ゴムは賃金改善分として平均1040円を要求し、それぞれ満額で妥結した。一方、東洋ゴム工業は35歳標準で1万2000円の要求に対し、昨年と同額の4100円で妥結した。

 工業用品関係では、共和が6272円、丸五ゴム工業が5378円、福山ゴムが3855円、内外ゴムが3714円など4組合が満額回答を得た。その他の妥結額は、クレハエラストマーが35歳標準で1万95円、西川ゴムが35歳標準で6703円、藤倉ゴムが6576円、西武ポリマ化成が35歳標準で5980円、ニチリンが35歳標準で5600円、三ツ星ベルトが35歳標準で5371円などとなった。

 一時金については、生計費の一部となっており、年間収入の確定による生活の安定を図る必要があることから、年間の一時金を春のとりくみにおいて決定。各単組は自社の企業業績を反映させる部分や組合員の貢献度を加味して、昨年実績を基に要求水準を設定した。

 24日までに妥結した22単組のうち、満額回答となったのは10単組。また、特別支給として要求金額なみの金額を加算したところも2単組あった。

 24日現在で、タイヤ4社ではブリヂストンが180万円(満額)、住友ゴム工業が161万円+業績配分(満額)、横浜ゴムが151万円+3万円、東洋ゴム工業が4・9ヵ月+業績加算で妥結した。

 工業用品関係では丸五ゴム工業、三ツ星ベルト、住友理工、クレハエラストマー、明治ゴム化成、藤倉ゴム、西川ゴム、モルテン、倉敷化工、西武ポリマ化成、ミカサなどが妥結した。

 ゴム連合では3月末を全単組解決期限に設定しており、各単組は引き続き精力的に交渉を続けている。

 

ゴム連合2015春のとりくみ回答一覧[/hidepost]

 

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