タイヤ4社の14年12月期決算詳報 海外生産比率が伸長

2015年03月02日

ゴムタイムス社

ブリヂストン
海外生産比率72%に

 ブリヂストンの14年12月期連結決算は、売上高3兆6739億円で前期比3%増、営業利益4780億円で同9%増、経常利益4632億円で同7%増の増収増益となった。当期純利益は、前期に特別損失を計上していたことから3005億円、同49%増の大幅増となった。

 営業利益の減益要因としては、一部市場での売値低下などによる売値MIX・数量他が731億円、減価償却費40億円、戦略商品50億円に対し、増益要因である原材料・素材価格の低下で770億円、為替円安で450億円が寄与し、合計では同399億円の増益となった。

 所在地別では日本が売上高1兆2649億円で同横ばい、営業利益2101億円で同4%減、米州が売上高1兆7681億円で同7%増、営業利益1802億円で同15%増、欧州が売上高4392億円で同4%増、営業利益203億円で同895%増、その他地域が売上高8415億円で同2%減、営業利益668億円で同17%減となった。

 通期のタイヤ生産実績(ゴム量)は、国内51万t、海外生産131万tでうち米州57万t、欧州21万t、その他53万t、合計では182万tとなった。海外生産比率は72%となった。

 通期の設備投資額はタイヤが2683億円で同5%増、多角化が280億円で同47%増、合計で2963億円で同8%増となった。

住友ゴム工業
営業利益率2ケタに

 住友ゴム工業の14年12月期連結決算は、売上高8376億円で前期比7%増、営業利益863億円で同12%増、経常利益880億円で同18%増となり、増収増益となった。営業利益率は10・5%、経常利益率は10・3%となり、ともに2ケタに乗せた。当期純利益は532億円で同19%増。

 営業利益段階における減益要因は、販売要因で93億円(内訳は海外での価格改定などでマイナス310億円、数量・構成他でプラス217億円)、固定費増で52億円、経費増で84億円、スポーツ事業で8億円。これに対し、原材料費で266億円(内訳は天然ゴム219億円、石油関連資材48億円など)、直接原価で8億円、為替円安で40億円、産業品他で15億円が増益要因となり、合計で同92億円の増益となった。

 通期の地域別では日本の売上高が

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