日本建設機械工業会 新年賀詞交歓会を開催

2015年01月12日

ゴムタイムス社

 日本建設機械工業会は1月8日、東京・港区の東京プリンスホテルで新年賀詞交歓会を開催した。

 藤岡純会長(コベルコ建機)は年頭のあいさつで、「建設機械産業においては、国内は堅調な投資に加え、震災復興需要、東京オリンピック開催へ向けての豊富な工事量から、中期的に底堅い需要が見込まれているが、人口減、高齢化による人手不足が制約となり、市場が求めるニーズに応えきれない状況となっている。

 業界としては、人手不足を技術革新などで、生産性向上を目指すべく努力している。

 世界の建設機械市場は、マクロ景況感では、新興国市場は政治や経済面での脆弱さから低迷したものの、先進国市場は比較的堅調に推移した。

 本年も先進国市場は底堅いと思うが、新興国市場のほとんどの国で経済成長が鈍化しており、一昨年来の低迷から脱却する糸口がまだ見えていない。世界全体では、市場の本格的回復にはまだ時間がかかると思われる。世界総需要は昨年比横ばい、または若干減少するとみている」と語り、最後に、「①良き企業市民としての社会への貢献、②ステークホルダーとの共存共栄、③公正・透明な競争と適正な取引の推進、④世界の一員としてのグローバル化の推進、⑤安心・安全の追求と人間中心の経営の志向、⑥環境保護、省エネルギー、省資源の推進、⑦新しい商品および分野の開拓の7項目からなる経営パラダイムの実現に向け活動を推進していく」と締めくくった。

 続いて黒田篤郎経済産業省製造産業局長が来賓あいさつを行った後、同工業会辻本雄一副会長(日立建機)が乾杯の発声を行い、懇親パーティに移った。建機需要の好調さと新年への期待から、会場は出席者の熱気にあふれていた。

 

 

 

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