横浜ゴム タイヤビード専門会社を完全子会社化

2015年01月06日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは1月5日、同日付で、不二精工のタイヤビード専門会社亀山ビードの全株式を取得し完全子会社化したと発表した。

 亀山ビードは三重県亀山市太岡寺町820―6に所在、資本金は1000万円。代表取締役社長は後藤祐次氏(横浜ゴム取締役専務執行役員)。事業内容はタイヤビードの製造販売。従業員数は約160名。

 グループ内にタイヤビード専門会社を加えたことで、今後横浜ゴムグループ全体として、高度なビード製造技術を展開し更なるコストダウンを図ると共にタイヤ製品の品質・性能の向上を図る考え。

 2014年8月、同社は不二精工からタイヤビード製造事業を譲受することで合意しており、今回の株式取得はそのスケジュールに沿って行われたもの。この合意に基づき、すでに不二精工は昨年8月に亀山ビードを設立、10月には亀山ビードに不二精工の亀山工場を分社化する手続きを終了していた。

 タイヤビードはタイヤをホイールに固定するためのワイヤー。タイヤに必ず組み込まれる重要部品のひとつで、これまで同社は自社で使用するタイヤビードの一部を不二精工から購入してきた。不二精工はタイヤビード製造会社として優れた技術に定評があり、同社では今回の株式取得に合わせ、不二精工が持つタイヤビードに関する知的財産使用権のライセンス契約及び設備保全契約も結んだ。

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