決算談話 顧客との微妙な齟齬解消へ

2014年11月17日

ゴムタイムス社

 日本ゼオンの決算説明会で、14~16年度を対象期間とする中期経営計画「SZ―20 PhaseⅡ」の進捗状況を説明した田中公章社長は、質疑応答で「手応えは」と問われたのに対し「ずいぶん達成したというよりも、まだまだきちんとやっていかなければいけない、という感触の方が強い」との感懐を口にした。

 やや厳しい見方となっているのは、同社は毎月、中計の進捗管理を行っているものの「多方面に渡って取り組みを行っているため、どうしても力が及ばないところがある。そういったところで遅れがちらほら出ている」(田中社長)からだ。

 その原因の多くは、顧客との間で微妙にニュアンスが異なることだという。すなわち、新製品の上市を顧客に伝えても、そこまで必要ないとか、違うものを求められたというような、ズレが生じているとのこと。田中社長は「そういうものを前倒しで詰めていれば、ロスはなかったのではないか」と、改善のポイントを示していた。

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