ニュースの焦点 ゴムの可能性示した人工尾びれ

2014年11月10日

ゴムタイムス社

 沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館のバンドウイルカ「フジ」が1日、死んだ。10年前、病気で失った尾びれの替わりに、世界で初めてシリコーンゴム製の人工尾びれを装着することで、本来の泳ぎを取り戻したイルカだ。

 その開発に携わったのはブリヂストン。フジの死を機に、映画にもなった開発ストーリーを振り返ってみたい。

 フジは2002年10月、病気のために尾びれの約75%を失った。水族館から同社に話があったのは、その2か月後。「人工尾びれを作ってもらえないか」という依頼だった。

 開発は当初、同社員の

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