関西ゴム技術研修所 第50回入学式を開催 46名の研修生が9ヵ月間学ぶ

2011年09月12日

ゴムタイムス社
 入学式であいさつする山口所長

入学式であいさつする山口所長

 関西ゴム技術研修所(山口幸一所長)は9月2日、化学物質評価研究機構大阪事業所において、第50回入学式を開催した。
 同研修所は開設以来、49年の実績を積み重ね、卒業者は2023名、研修生を派遣した企業は500社を超えている。技術革新の著しい昨今、企業のニーズに対応できるゴム技術者の養成を使命に、研修内容に刷新が加えられ、直ぐに役立つ斬新なゴム技術教育機関として評価を高めている。

 第50回の節目の入学式は46名が研修生として参加、9月から来年5月までの9ヵ月間にわたり、ゴムに関する様々な知識や技術を身につける。
 入学式は山口所長があいさつし、大阪ゴム工業会の新田長彦会長、日本ゴム協会の平田靖会長らが来賓として出席し、それぞれ研修生へ激励を込めた祝辞を述べた。
 山口所長は「ゴム技術界の大御所であった山下晋三先生の奥様から蔵書の寄贈の話を受け、2000冊以上ものゴムに関する専門技術書が化学物質評価研究機構の隣の図書館に収められることになった。関西圏の大手の書店にもない優れた書籍を手にとり勉強できるので、入学生の皆さんは是非とも活用していただきたい」と話した。

来賓あいさつする新田大阪ゴム工業会会長

来賓あいさつする新田大阪ゴム工業会会長

 新田大阪ゴム工業会会長は「大阪のゴム業界、日本のゴム業界、さらには世界のゴム業界の発展を目指して頑張ってほしい」と述べ、平田日本ゴム協会会長は「新興国の台頭で日本の産業が沈み込んでおり、危機意識を私は抱いている。この技術研修所は若い優秀な技術者を育てることに尽力されており、入学生の皆さんはチャンスを活かして自分のために勉強し、そして習得した技術を早く企業や社会に活かしてほしい」とエールを送った。
 このあと研修に関する注意事項などの説明が行われ、山口所長による特別講演「ゴム工業概説」が行われた。山口所長はゴムの歴史から話を始め、ゴムの種類や配合剤・充てん剤・補強剤について解りやすく解説し、ゴムの接着に関する知識やゴム用金型、ゴム材料の選定方法など、入学式に相応しいテーマで約2時間にわたって講義、入学生は熱心にメモをとっていた。
 講義終了後は研修する建物内の見学を行い、研修生の自己紹介や運営委員の紹介を兼ねた懇親会が開かれ、入学式は終了した。
 第50回研修生は次の通り。敬称略
 ▽山本晃大(山本化学工業)▽辻誠治(シード)▽谷佳寿彦(JASI)▽川口智宏(トーシンケミテック)▽筒井伸治(マルニ工業)▽竹村優一(白石中央研究所)▽倉田誠一(三和化工)▽藤原理(トーステ)▽鈴木将史(三ツ星ベルト)▽加古篤史、日髙剛(カンセンエキスパンダー工業)▽谷屋浩之、長尾あゆ美(ニッタ)▽越智亮(ケイ・エス通商)▽河内俊樹(宝永ゴム)▽増田光浩(双龍産業)▽尾高大介(尾高ゴム工業)▽川橋達也、神辺直幸(ヘイシンテクノベルク)▽城戸進吾(十川ゴム)▽国本真幸、綱脇洋介、鶴見勇樹、大村悠祐(加貫ローラ製作所)
 ▽土屋大樹(バンドー化学)▽中村邦彦、後藤芙美(タツタ電線)▽戸田清華(日本バルカー工業)▽落合康之、力岡健一(タガミシール工業)▽佐藤裕介(東洋ゴム工業)▽島田孝嗣(共和)▽大上竜雅(角一ゴム工業)▽鳳山豊(日成化学)▽田中泰隆(宇都宮製作)▽濱田和生、清水陽平(ジェイテクト)▽酒井万智(中西金属工業)▽田村晃嗣(住友ゴム工業)▽野村泰稔(城南化成)▽髙尾隆(ゲイツ・ユニッタ・アジア)▽植木満、高橋創太(フクナガエンジニアリング)▽屋久富士夫(髙石工業)▽湯川勝久(日本プロトン)▽岡本真和(白石カルシウム)

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