【合成ゴム特集】JSR S-SBR タイ工場の生産本格化

2014年10月01日

ゴムタイムス社

JSR

 JSRの合成ゴムの15年3月期第1四半期(4~6月)の販売数量は、約14万7000tで前年同期比4%減となり、震災直後の11年度第1四半期並みの低水準だった。

 その要因は、前四半期の好調な出荷の反動と、タイヤの生産が落ちたこと。タイヤ販売の新車用は自動車の生産が維持されたことから堅調だったものの、タイヤ販売の6~7割を占める市販用が消費増税の影響で不振だったことから、国内タイヤ向けが減少した。

 非タイヤ向けのEPDMやNBRは自動車生産の受注残があったため、ほぼ前年並みとなった。

 収益面はタイヤ向けの数量減要因に加え、ブタジエン安により、合成ゴムのポリマー海外市況が下落していることから、海外を中心に利幅が縮小し、大幅な減益となった。

 品種別の足元の需要動向としては、エマルジョンSBRやBRといった汎用はタイヤ生産が減少したことと、1~3月に拡販した反動で4~6月は数量が落ちた。しかし、第2四半期に入ると

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