電気化学 ベトナムにデンカサーモフィルム製造工場建設

2014年09月11日

ゴムタイムス社

 電気化学工業は9月10日、ベトナム工場(デンカアドバンスドマテリアルズ ベトナム、以下「DAV」)敷地内に「デンカサーモフィルム」の製造工場の建設決定を発表した。

 「デンカサーモフィルム」は電子部品、半導体部品搬送用エンボスキャリアテープの蓋材(カバーテープ)として世界中で広く採用されている。スマートフォン、タブレット端末の普及や自動車の電装化が進んでいる中、同社伊勢崎工場の生産設備はフル稼働の状況にある。特に、中国、東南アジアなどの海外向け出荷が順調に伸びている事から、この海外需要拡大に対応するため、同社はベトナムに新工場を建設して供給能力を増強することとした。

 DAVでは、現在建設中の塩化ビニル製粘着テープ「ビニテープ」の新工場と同製品の新工場との一体運営を図るとともに、ベトナムは市場拡大が見込まれる東南アジアに位置しているため、物流やコスト面での優位性を活かして、より競争力のある製品を供給していく。

 DAVは2013年12月にベトナム フンイエン省 第二タンロン工業団地に設立。「デンカサーモフィルム」の生産能力は年間5000万㎡。
設備完成は2015年9月末(予定)。投資額は約8億円。人員体制は2016年で約20名売上目標は2017年度「デンカサーモフィルム」合計で約50億円。

 同社は経営計画「DENKA100」の成長戦略のひとつとして「生産体制の最適化」を掲げ、既存製品の競争力の徹底強化のため、海外市場向け製品は極力現地生産化することを推進しており、同製品のベトナム工場新設により「生産体制の最適化」を図っていくとしている。

関連キーワード:

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー