横浜ゴム 中国での生態保護活動をさらに強化

2014年09月04日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは9月3日、同社の中国の事業統括会社である優科豪馬橡膠有限公司が、7月24日、雲南省麗江老君山にある河源村において「生態農林製品販売プラットフォーム」の設立式を開催したと発表した。

 「生態農林製品販売プラットフォーム」は河源村における養蜂、薬草栽培などから生産された農畜産物を販売するための組織。今後、河源村は自らが生産した農畜産物の販売機能を持つことで、生産成果を経済収益に変換することが可能になる。これにより、同村が進める生態保全と経済発展の両立を目指す活動はより自立的に運営されることになる。

 老君山は豊かな自然に囲まれた山岳地帯で、2003年に世界自然遺産に登録された「三江併流地域」の主要観光地のひとつ。河源村は老君山自然保護区内にある少数民族の村で、収入源となる作物がなく森の伐採が唯一の収入源となっていた。こうした自然破壊を防ぐため、2010年に中国の環境NGO「北京三生環境発展研究院」が提唱したのが「河源コミュニティでの持続可能な発展と生態保護プロジェクト」。優科豪馬橡膠は同プロジェクトに賛同し、2011年の活動開始時点から一貫して支援を続けている。

 「河源コミュニティでの持続可能な発展と生態保護プロジェクト」は、環境保護と経済発展のバランスを保ちつつ、河源村の持続的発展を目指すもので、例えるならば「人に魚を与え」「釣りを教え」「魚の販売をサポートする」ステップで進められてきた。優科豪馬橡膠は、2011年に村の経済形態を森林伐採から農畜産物生産に変更するための資金援助を行う「村バンク」と農畜産物生産の研修を行う「自然生態産業共同組合」を設立。続いて2012年には、経済形態の変更により一時的に収入が減少し、子供の教育費が負担となる家庭を支援する「生態助学(教育支援)」を実施。さらに2013年には養蜂設備など農畜産物の加工に必要な設備の寄贈を行ってきた。

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