アキレス 保温性強化の農業用ビニールフィルムを発売

2014年08月22日

ゴムタイムス社

 アキレスは8月21日、保温性・透明性・作業性を強化した内張り用高性能農業用ビニールフィルム「やまもも」を、施設ハウスの暖房費の削減に対応した製品として、9月1日から西日本地区を中心に発売すると発表した。

 近年、燃料価格の高止まりにより、施設園芸における暖房費の負担が農業生産者の経営に大きく影響を与えている。施設園芸ハウスにおいては、暖房費を削減できる保温効率の良い被覆材や内張り資材が求められ、さらにハウス内に光を透過できる高い透明性の確保も課題となっていた。

 今回発売する新製品「やまもも」は、厚さ0・05mmで0・1mmと同等の高い保温性が特長。これは、生産工場に最新鋭の設備を投入すると同時に、製品の保温剤やフィルムの配合等を最適化するなど、同社独自の製造技術によって実現させたもので、暖房費の削減が図れることで農業経営の一助となる。

 また、高い保温性を維持しつつフィルムの光線透過率を高めることで高透明性を確保したことにより、植物の生育を妨げることなく、高品質な農産物を作る栽培環境を整えることができる。

 べたつきを抑制する配合と厚さを抑えることで、ハウス内の手動換気やカーテン利用での開閉作業における作業性も向上した。

 対象品目は、ピーマン、ミカン、キュウリ、ナスなど施設園芸作物全般。幅は300、330、400の3種類。

 同社は今回、「やまもも」を発売するにあたり、製品のオリジナルロゴマークを作成し、「やまもも」のパッケージに印刷することで、新製品の認知拡大と普及につなげていきたいとしている。

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