住友化学 中国で農業用ハウスフィルム製造設備を増強

2014年08月19日

ゴムタイムス社

 住友化学は8月12日、中国での高機能農業用ハウスフィルム(農業用ポリオレフィン系特殊フィルム、以下「農POフィルム」)広幅型の生産能力を、現状の4000トン/年から1万トン/年に増強することにしたと発表した。

 同増強は、中国遼寧省大連市における大連金港集団有限公司との合弁会社である大連住化金港化工有限公司(以下、「大連住化金港化工」)にて行われる。操業開始は2016年4月の予定。

 農POフィルムは、農業用ハウスの大型化などを背景として、中国・韓国・日本などで、広幅品の需要が大幅に増加している。また、高付加価値な花卉などの園芸作物の栽培が広がる中国では、廉価品から高機能品への置き換えが急速に進んでいる。同社が大連住化金港化工で製造している同製品は、透明性、流滴性、耐久性などの機能・品質が従来から高く評価されており、今回、広幅化に対応した製造設備を増設することでこれらの需要に対応していく。

 同社グループは、幅広い農業関連製品やサービスを取り扱っており、安全安心で効率的な農業生産を総合的に支援する「トータル・ソリューション・プロバイダー」を目指している。農業資材の中でも重要な役割を担う農業用フィルム事業を強化することで、一層、健康・農業関連事業を拡大していく考えだ。

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