三洋貿易 4~6月期 営業利益が40%増加

2014年08月07日

ゴムタイムス社

 三洋貿易の2014年9月期第3四半期連結決算は、売上高は432億2200万円で前年同期比14・4%増、営業利益は24億8500万円で同39・5%増、経常利益は27億700万円で同31・5%増、四半期純利益は15億6900万円で同43・6%増となった。

 営業利益は販売費及び一般管理費の抑制もあって増益となった。

 ゴム・化学品では、ゴム関連商品は、主力の自動車向けや家電・情報機器関連向けの合成ゴムおよび副資材の販売が順調
に推移した。化学品関連商品では塗料・インキ用添加剤は堅調に推移したが、輸入品は円安の影響もあり低調。結果、売上高は182億1400万円で同7・2%増、セグメント利益は8億4500万円で同4・8%増となった。

 機械資材では、産業資材関連商品は、自動車用各種部品が引き続き好調に推移した。科学機器関連商品では官公庁など公的研究機関向けを中心に各種分析・試験機器の販売が好調に推移した。機械・資材関連商品は、主力の飼料用ペレットミルが関連商品・サービス含め低調な一方、接着剤関連機器は堅調。結果、売上高は116億6000万円で同31・4%増、セグメント利益は11億8000万円で同49・4%増となった。

 海外現地法人では、サンヨーコーポレーション・オブ・アメリカは、吸水性樹脂、ゴム関連商品や自動車用部品が堅調に推移したが、工業用フィルムは低調となった。三洋物産貿易(上海)有限公司はゴム関連商品が好調だったものの自動車用部品が低調に推移。サンタップインターナショナル(タイ)は、ゴム関連商品や自動車用部品などが好調に推移した。結果、売上高は86億5900万円で同26・3%増、セグメント利益は2億6000万円で同2・2%増となった。

 国内子会社では、コスモス商事は石油ガス、海洋・船舶、CO2地中貯留関連機材を中心とした販売や機材レンタル事業が引き続き前年を大きく上回った。ケムインターは化学品などが好調だった一方、韓国向け液晶・半導体関連商品が前年を下回った。一方、アロマンは国内半導体業界の不振および空洞化の影響を受け業績は低迷した。結果、売上高は45億600万円で同8・1%減の減収となったが、セグメント利益は4億3900万円で同76・2%増の増益となった。

 通期の連結業績予想は、売上高が570億円で前期比11・6%増、営業利益が30億円で同22・9%増、経常利益が32億円で同15・4%増、純利益が18億円で同22・0%増を見込んでいる。

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