日本ミシュラン X Oneが北米で販売200万本達成

2014年08月06日

ゴムタイムス社

 日本ミシュランの北米ミシュラントラック・バス事業部は、北米におけるミシュランのワイドシングルタイヤ「X One」の需要が継続的に増加し、累計200万本に達したと発表した。

 2000年の販売開始から10年で販売本数が累計100万本を達成し、さらに2010年から4年弱で累計200万本に達した。

 日本国内の同製品ラインナップは、駆動軸・トレーラー用オールシーズンタイヤ「X One XZY3」 、駆動軸・トレーラー用スタッドレスタイヤ「X One XDN2」、トレーラー用リブタイヤの「X One XTE」。タイヤサイズは、いずれも455/55R22・5。

 同製品に変更した貨物・運送業者は、トラック一台あたりにつき最大10%もの燃費改善、さらに740パウンド(約335kg)以上の重量削減を実現できる。その結果、運輸/輸送会社は、燃料1・5億ガロン(約5・7億L)以上を削減したことになる。これは、大気へのCO2排出量を150万メートルトン削減したことと同じ計算になる。また、同タイヤ装着により車輌の重量を削減できるので、運輸/輸送会社はその分何トンもの荷物を運ぶことができ、それにより収益性の向上、輸送効率の向上、CO2排出量の削減が可能となる。

 同製品はトレーラー用としてだけでなく強大なトルクのかかる駆動軸用としても使用されることを前提に設計されたプレミアムワイドシングルタイヤシリーズ。ダブルタイヤをシングル化することによって、積載効率大幅向上によるトラックユーザーの運行経費削減などが実現できる。

 今回採用されたタイヤのサイズは、日本市場で最も一般的な大型トラック用ダブルタイヤのサイズ11R22・5と外径がほぼ同じで、日本の法律上最大値とされる車軸あたり10tの耐荷重能力を持つ。11R22・5のダブルタイヤ仕様と較べ大幅に軽量化でき、積載可能重量が拡大される。積載効率の向上は、同重量の輸送に必要なトラック便数の削減につながる。

 また、サイドウォールがダブルタイヤの4枚からワイドシングルタイヤの2枚に減ることで、転がり抵抗が削減し、車輪を回転させる際の慣性力も低減する。この効果により車両の燃料消費量の節約に貢献。さらに廃棄されるタイヤも減り、環境負荷低減が可能。

 左右タイヤ間距離(輪距)を拡大できるため車両の走行安定性が向上し、車両の低重心化も可能となり、安全性向上に貢献することができる。

 さらに、ダブルタイヤ仕様と比較しタイヤ・ホイールユニット総幅が縮小されるため、左右タイヤ間距離が増大しシャシ設計の自由度が拡大する。また、シングル化により部品点数が減り車両の生産性も高められる。

 

 

 

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