【ゴムロール特集】製鉄用、製紙用の需要が回復(2)

2014年07月05日

ゴムタイムス社

全需要分野で プラス成長に
 前年下期以降の需要回復基調を裏付けるように本年に入っての2014年1~3月計生産実績は、ゴムロール、合成樹脂ロール合計で1045t、前年同期比107・7%と好調をキープ。このうちゴムロールは952t、同110%と2ケタの伸びとなっている。

 構成比で3割弱を占めるに至った製鉄用ゴムロールは275t、同114・6%のほか、製紙用ゴムロールが125t、同123・6%と大きく伸長、印刷用ゴムロールも342t、同105・7%、その他用ゴムロールも208t、同104・4%と全需要分野で前年同期実績を上回っている。

 消費税仮需も一部に見られるが、各需要業界での生産活動の活発化がゴム・樹脂ロールの生産を押し上げており、4月以降の消費増税仮需の反動も想定内であることから回復軌道に乗りつつあるといえよう。
  
 需要業界の動き

 需要業界の動きをみてみると、鉄鋼業界では円安の進行、最大顧客である自動車メーカーの業績が急回復し、自動車向けが堅調に推移したことで、3年ぶりに粗鋼生産量が持ち直した。 足元、日本鉄鋼連盟の発表によると消費税増税前の駆け込み需要の反動減で本年 4月、5月と2ヵ月連続のマイナスとなっているが、ここへきて反動減の影響が薄れてきており、受注も回復傾向にあるという。

 製紙業界では紙の生産量が13年は前年比0・8%増となったことでパルプ生産量も前年比1・5%増の877万tと3年ぶりのプラスとなった。

 印刷用では環境・人にやさしいUV印刷や版の素材にゴムや合成樹脂を使用し、液状インキ(水性インキやUVインキ)を用いるフレキソ印刷などの印刷技術の向上に対応したロールの技術革新が求められている。

 フィルム分野では薄物フィルムをはじめとした高付加価値フィルムの生産効率を大幅に向上させる〝微細溝加工技術〟が伸展。フィルム製造や加工工程において「宿命」とも言うべき「シワ」対策についても 技術革新が続いている。

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