【ゴムロール特集】 尾高ゴム工業 貴志川工場に生産を集約

2014年07月05日

ゴムタイムス社

尾高ゴム工業 貴志川工場に生産を集約

 

 工業用ゴムロールのパイオニアである尾高ゴム工業㈱(和歌山県紀の川市貴志川、東山邦裕社長)は、本年創立90周年を迎えるとともに、和歌山市にあった本社工場(合成ゴムロール製造)を閉鎖し、去る5月に紀の川市の貴志川工場(樹脂ロール製造、研磨仕上げ) へ合成ゴムロールの生産ラインを移転・統合した。

 新工場建設の設備投資額は、一部新設機械も含め約4億円。この7月には、操業が本格的に回復する予定だ。「まず製鉄向けロールの充実を図り、従来のお客様に、より可愛がっていただくことが大切」(東山社長)としている。

 同社は今回の工場統合(敷地面積2万2000㎡、従来比2倍)により、合成ゴムロール、ウレタンロール、ソリッドタイヤ生産を集約、生産基盤の強化が図られたが、工場スペースにはまだ余裕があり、今後の受注拡大に対応できる態勢が整ったとしている。その上で新たな取り組みとして、ゴムロール以外の工業用品分野、例えば医療向け製品などへの進出も視野に入れており、次のステップとして、「今後は営業活動を強化する必要があり、あえて時間をかけながら、戦略を固めていく方針」(同)でいる。

生産集約された尾高ゴム工業の本社・貴志川工場

生産集約された尾高ゴム工業の本社・貴志川工場

 同社は鉄鋼金属から繊維・製紙・フィルム・IT・宇宙関連事業まで、各生産現場に合致した信頼性の高いゴムロールを供給。最も苛酷といわれる鉄鋼金属向けゴムロールにおいては、国内シェアトップを誇っている。また海外では、インドネシアで合弁工場に出資および技術供与を行っており、ゴムロールを中心にゴム板の生産も行っている。

 同社の13年度業績については売上高、利益ともに微増収となった。売上高は鉄鋼金属用が対前年比で横ばい、繊維用もほぼ横ばいとなり、フィルム用は微減となった。上期には広い分野で需要が落ち込んだが、下期には製鉄業界の稼働率が上昇、また消費増税前の駆け込み需要もあって売り上げは回復した。

 主要取引先の製鉄業界では、この数年で企業統合が進み、

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