ニュースの焦点 タイヤメーカーの新たなブランド戦略

2014年06月23日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは6月13日、国際オリンピック委員会(IOC)と公式パートナー契約を締結した。これまで同社は主にモータースポーツを支援することでブランドイメージを確立してきたが、グローバル展開を加速させる中で、従来とは異なる戦略を練り始めているようだ。

 同社は現在でも、様々なモータースポーツをサポートしている。今年も四輪で「スーパーGTシリーズ」「インディカー・シリーズ」など、二輪ではロードレースの最高峰である「MotoGPクラス」「鈴鹿8時間耐久ロードレース」などを支援する。

 一方で、世界最高峰の四輪レースであるF1へのタイヤ供給は2010年で終了、MotoGPについても15年度を最後に撤退することを表明した。

 このような動きの中でのIOCとのパートナー契約の締結は、同社が従来の枠に囚われない、遥かにグローバルで広範な消費者に向けてメッセージを表明するブランド戦略に、比重を移しつつあることを示していると言えるだろう。

 それは同社に限ったことではない。東洋ゴム工業も、

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