住友ゴム 「エナセーブEC203」の試走会を開催

2014年05月26日

ゴムタイムス社

 住友ゴム工業は5月22日、東京都江東区で2月に発売したダンロップの低燃費タイヤ「エナセーブEC203」の試走会を開催した。

 会場となったのは、東京臨海新交通臨海線ゆりかめも「青海駅」近くの東京都港湾局管理スペースと一般道。最初に広報部の橋本卓史課長があいさつを行い、同社の低燃費タイヤについて「日本でタイヤのラベリング制度がスタートしたのが2010年。それ以降、低燃費タイヤの開発を積極的に進めた結果、2013年まで4年連続で低燃費タイヤ販売本数ナンバーワンを獲得している」と紹介した。

 続いて「長持ちする低燃費タイヤ」をコンセプトとするEC203の設計を担当した、タイヤ技術本部第一技術部の向井悠氏が商品説明を行った。向井氏は、まず開発の背景として、自動車の販売台数・保有台数を見ても、経済性を重視した自動車の人気が高まっており、独自に調査した消費者ニーズで、低燃費タイヤに対し消費者は『長持ちする』ことを求める声が圧倒的に多かったことを挙げた。

 こうした声に応え、新たに開発したEC203では、ラベリングを従来のEC202の「A―c」から「AA―c」へとランクアップ。スタンダードパターン5リブと、軽・コンパクト専用パターン4リブで合計60サイズランナップし、耐摩耗性能を5リブで9%、4リブで17%向上させたことを説明した。

 また低燃費性能を向上させるため、「新マルチ変性SBR」と「末端変性ポリマー」を、それぞれトレッド部とサイドウォール部に採用することで発熱を抑制するとともに、断面が大きな円を描く「真円プロファイル」を採用することにより、転がり抵抗を12%低減。さらに「ウェットブレーキ性能・操縦安定性能も高めることで、ワンラックアップしたタイヤに仕上げた」と述べた。

 試走会は一般道で

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