取材メモ 円高で迫られる収益体質の強化

2014年05月26日

ゴムタイムス社

 タイヤメーカーなど14年12月期決算企業の第1四半期の業績が発表された。収益の内訳を詳しく見ていくと、各社とも為替差損を計上している。為替相場は昨年末の1ドル105円台をピークに横ばいから円高傾向にあり、13年12月末と14年3月末のレート(対ドル)比較で約2円の円高になった影響だ。
 具体的な為替差損の額は、ブリヂストンが51億4200万円、住友ゴムが5億2100万円、横浜ゴムが6億9900万円、東洋ゴムが8億8900万円、東海カーボンが2億7300万円、ニチリンが7400万円となり、経常益の減少要因となっている。
 一方、14年3月期決算の企業も、今後は円高傾向がより進むと見て、次期の業績予想に為替差損を見込むケースが目立った。例えば三ツ星ベルトは、期初のレートを1ドルあたり102・9円、期末を

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