上場ゴム企業の3月期連結 8割が増収増益に

2014年05月26日

ゴムタイムス社

 主要上場ゴム企業の2014年3月期連結決算が出揃った。合成ゴム2社(JSR、日本ゼオン)を含む23社の業績は、アベノミクスによる景気の緩やかな回復や海外市場の好調さ、消費増税前の駆け込み需要などにより、全社が増収となった。営業利益についても増収に伴い21社が増益を達成、経常利益も20社が増益となり、増収増益企業は18社(78%)に上った。次期(15年3月期)に関しては、20社が増収を見込むものの、増収増益を予想している企業は9社(39%)にとどまっている。

 23社の合計では、売上高は3兆1020億400万円で、同一企業との前期比では14・6%増と2ケタの伸びを達成。利益面でも営業利益が2037億6100万円で同21・6%増、経常利益は2306億7000万円で同18・1%増、当期純利益も1373億6300万円で同15・2%増と大幅な伸びとなった。

 13年度の業界全体の動向としては、上期は海外市場が堅調だったものの、国内ではエコカー補助金の終了や景気回復の遅れで低調に推移した。
 しかし下期に入ると、国内では震災復興需要や東京オリンピック開催決定もあって景況感が上向いたことや、消費税増税前の駆け込み需要により自動車生産台数が増加、さらにアベノミクスによる円安効果で輸出企業の収益が改善し、米国やアジア市場を中心に海外市場が堅調に推移したことで、各企業の業績は大幅に改善した。

 この結果、増収増益18社に対し、

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