ワッカー 包帯と補綴向け新シリコーン粘着剤製品発表

2014年04月14日

ゴムタイムス社

 ワッカーは、創傷包帯と補綴向けの新しいシリコーン粘着剤製品としてSILPURAN 2112およびSILPURAN 2438 ADHを第23回ヨーロッパ創傷管理協会(EWMA)で発表した。
 SILPURAN 2112シリコーン粘着剤は肌になじみ、先進的な創傷包帯材の製品向けに特化して開発された。SILPURAN 2438 ADHシリコーン粘着剤は、布と補綴分野で一般的に使用されるシリコーン処理された複合材の粘着に適している。生体適合性があり、肌になじむ。
 SILPURAN 2112 A/Bは、硬化して低モジュラスとなる2つの成分からできた付加硬化型シリコーンゴム。有機可塑剤がなく、硬化の際、副生成物を放出しない。
 シリコーン粘着剤は非常に柔らかく柔軟で、患者の皮膚とシリコーンは広範囲にわたり接触し穏やかに付着する。同商品から作られた傷包帯は、呼吸可能で撥水性がある。また、組織を再損傷せずに容易に取り去ることができる。
 同社はまた、EWMAでSILPURAN 2438 ADH A/Bも発表。同製品は、A剤とB剤が混合された後、80℃から120℃で硬化する。高い引裂強さを持つ、伸び400%のエラストマーとなる。
 これらの特性により、同商品は最適な粘着剤とし、硬化されたシリコーンゴムの不動化、及び、織物の表面の柔軟な接合が可能。プライマー不要でこれらの材料から作られた成形品を接合することができる。その高い引裂強さにより、硬化したシリコーン粘着層は、粘着部が互いにこすれる時に生じる高いレベルの機械的応力に耐えうる。SILPURAN 2438 ADHは、補綴学と矯正器学で使用される、成型されたシリコーン部材と繊維材の間の非常に柔軟な結合を生み出すために使用することができる。注入可能で、手動と半自動プロセスの両方で処理が可能。室温で1時間のポット・ライフを持ち、硬化して半透明のエラストマーになり、副生成物を放出しない。
 2製品は有機可塑剤、及び、有機安定化剤を含まない。ISO10993と米国薬局方の分類VIによる生物学的適合性試験に合格。これらの商品は、同社のクリーンオペレーション標準で製造され、クリーン・ルーム環境下でパッキングされる。

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