ダンロップスポーツ 市島工場で排熱回収利用設備導入

2014年04月11日

ゴムタイムス社

 ダンロップスポーツは4月10日、同社の市島工場がゴルフボール製造時に発生する使用済み蒸気(蒸気ドレン)を回収する過程で発生していたフラッシュ蒸気(湯気)を再利用するための廃熱回収利用設備を立ち上げたと発表した。
 これによりCO2の排出量削減と省エネが可能となる。
 今回、フラッシュ蒸気を温水源として、温水焚吸収式冷凍機を導入し、既設電気式冷凍機の電力負荷軽減に有効利用できるようになった。また、ボイラー燃料LNGの気化熱源としてこの温水を利用し、燃料のLNG使用量を節減できる。これにより、エネルギー使用量、CO2排出量とも前年比1・3%の削減が可能。
 市島工場は兵庫県丹波市市島町梶原5に所在。工場長は浅川直己氏。生産品目はゴルフボール。操業開始は1996年。敷地面積は18万2000㎡(ゴルフ科学センター含む)。ISO14001認証取得は1998年。
 同設備は資源エネルギー庁が実施する平成24年度次世代型熱利用設備導入緊急対策事業の助成金を活用するもので、当社の環境保全に対する考え方にある「あらゆる企業活動を通じて、地球温暖化対策を推進する」ための取り組みの1つ。
 同社グループは、今後も持続可能な社会の実現を図るため、社会や環境への責任を果たしていくとしている。

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