13年のゴムライニング 化学業界の需要不振で4割減

2014年03月17日

ゴムタイムス社

 日本ゴム工業会ライニング部会がまとめた2013年のゴムライニング生産統計によると、ゴムライニングの生産量は41万9765kgで前年比39・4%減となった。主力である製鉄・化学業界の設備投資需要の減少と、震災からの回復を示した前年の反動減が重なり、大幅に減少した。
 用途別では、最大の構成比を占める化学工業用が18万5492kgで同29・7%減。内訳はソーダ工業が10万9975kgで同28・7%減、紙パルプを含むその他が7万5517kgで同31・2%減となった。
 化学業界では先ごろ、三菱化学と旭化成ケミカルが水島地区のエチレンセンターを1基に集約することで合意するなど、需要低迷による不採算事業やプラントの統廃合などが進んでおり、設備投資需要の回復には時間がかかるものと見られる。
 鉄鋼用は1万6931kgで同38・5%減。タンク車、船内配管等の車両・船舶用は2万6717kgで同54・7%減。

 

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