システムクリエイト 新型3Dプリンタ発売、5倍の高さまで造形可能

2014年02月25日

ゴムタイムス社

 工作機械やCAD/CAMシステム、3Dプリンターをはじめとするデジタルものづくりツールの販売・サポートを手がける株式会社システムクリエイト(本社:大阪府東大阪市 代表取締役社長:川上正義)は2月25日、大型造形モデル「Creatr XL」(クリエーター エックスエル)を3月3日に発売すると発表した。
 同製品は最大造形範囲が230x270x600mmで、同社従来品と比較して3倍、他の熱融解方式3Dプリンターの最大約5倍の高さで造形が可能。この造形範囲により、これまでは造形できなかった大きなサイズのモデルも造形可能となった。
 本体価格は85万円(税抜き)で、材料樹脂は「Creatr」と共通のABS・PLA全15色(1kgあたり各1万5000円)、ナイロン(0・5kgあたり1万5000円)、温水溶解性樹脂PVA(0・5kgあたり2万5000円)を用いる。
 また、本体には 3Dデータ編集/プリントコントロールソフト「Simplify 3D」(通常販売価格:2万4000円)が付属。大型の工業パーツや製品カバーの形状確認に3Dプリンターの活用を検討している新規導入層に加え、買い替えや追加購入ユーザーの導入も見込まれ、年間販売台数は100台を目標としている。
 熱融解式のデスクトップ3Dプリンターの普及に伴い、初期段階の試作工程においても大型造形を希望する顧客の声が増えつつある。
 しかし、従来のデスクトップFDM式3Dプリンターのユーザーにとっては、20~30cm角を超える造形サイズを持つ3Dプリンターは、本体、材料ともに高価格で、オーバースペックなものが多いというのが現状だった。
 「Creatr XL」は低価格・低ランニングコストで大型造形を望む方々に最適な一台で、オランダ「Leapfrog社」が開発した熱融解型のパーソナル3Dプリンターである。
 ボディーにはアルミフレームとスチールパネルを採用。メカニカル部各所にはレーザーカットアルミパーツを採用し、軽量化と耐久性を実現した。更に、ヒーター付きガラス製造形テーブルを採用することにより、熱融解型3Dプリンターの弱点である造形物の反りや変形を抑え、ワンランク上の造形クオリティを実現した。
 同社では一台一台に対し動作確認と検品作業を実施し、日本語マニュアルを付属し出荷。国内の Leapfrogサポートセンターとして、修理の依頼や各種サポートを実施する。
 また、有償によりセットアップ作業にも対応するため、安心して導入・活用が可能としている。

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