日本ゼオン シンガポールのS-SBRプラントで起工式

2011年09月02日

ゴムタイムス社

 日本ゼオン㈱(古河直純社長)は9月2日、シンガポールで新たな溶液重合法スチレンブタジエンゴム(S―SBR)の製造プラントの起工式および祝賀セレモニーを1日に開催したと発表した。
 起工式は現地時間11時30分から。シンガポール経済開発庁(EDP)Liang Ting Weeディレクター、およびジュロン土地公社(JTC)Heah Soon Pohディレクターをはじめとした各方面からの来賓が出席し、同社からは古河社長以下10名が参加し、建設予定地であるジュロン島で挙行された。
 また祝賀セレモニーは夕刻から開催。会場を市内のフォーシーズンズホテルに移し、Leo Yip EDP長官、鈴木庸一在シンガポール日本大使館特命全権大使らが出席し、盛大に執り行われた。
 同社のS―SBRの主力市場であるタイヤ市場は、世界的な環境問題から新車用タイヤ、リプレイス用タイヤ共に低燃費性能が重視され、その需要が大きく拡大している。同社は今回、シンガポールで生産する特殊なバッチ重合によるS―SBRを他社製品とは差別化された特殊ゴムとして位置づけている。またジュロン島バンヤン地区に建設するS―SBRプラントは単にS―SBR事業の展開のみならず、今後の同社グループ全体の海外事業展開において重要な一翼を担うものと位置づけている。
〈建設計画〉
 ▽立地 シンガポール ジュロン島内 バンヤン地区
 ▽生産能力
 第1期 2013年7月商業生産開始、 生産能力は年産3~4万トン
 第2期 2016年前半商業生産開始、生産能力は年産3~4万トン
 ▽生産品目 溶液重合法スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム
 ▽製法 溶液重合法

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