鬼怒川ゴム決算 アジア市場の販売拡大

2014年02月07日

ゴムタイムス社

 鬼怒川ゴム工業の2014年3月期第3四半期連結累計決算は売上高551億6000万円、前年同期比9・5%増、営業利益54億7400万円、同4・2%増、経常利益61億800万円、同10・3%増の増収増益となった。主要得意先の自動車生産は、前年同期比で国内は約1割弱減少、海外は中国が約4割増加、米州が約1割弱増加となり、グローバルでは約1割増加となった。 車体シール部品の売上高はアジア及び米州での生産量の増加により299億2000万円、同22・8%増、防振部品は国内での生産量の減少により95億5100万円、同6・4.4減、ホース部品は前年同期並みの66億6100万円、ブレーキ・型物部品は国内での生産量の増加により36億3000万円、同1・6%増、その他製品は受注の増加により46億9500万円、同0・4%増、その他事業は受注の減少により7億100万円、同21・0%減となった。

 損益については国内の操業度低下影響、新車立上げに伴う費用などを調達資材の現地化・汎用化、モノ造り改善活動及び徹底した経費削減で補い、営業利益は54億7400万円、同4・2%増、経常利益は為替差益などにより61億800万円、同10・3%増、四半期純利益は37億1700万円、同14・1%増となった。
 セグメント別では日本の売上高は、主要得意先の自動車生産台数の減少により、338億8000万円、同5・9%減、営業利益は、操業度の低下による影響を合理化で補えず、33億3400万円、同5・8%減。米州 の売上高は、メキシコ拠点の本格操業及び主要得意先の自動車生産台数の増加により、70億1200万円、同72・2%増、営業利益は、拠点の自主自立による改善活動の推進により、前期から改善効果が出ているものの、新車立上げに伴う一時的費用により、4億800万円の損失(前年同期は4億7千500万円の損失)となった。
  アジアの売上高は、中国での主要得意先の自動車生産台数の増加により、142億6700万円、同39%増、営業利益は、タイ拠点での新車立上げに伴う一時的費用及びインドネシア・中国(蕪湖)の新拠点立上げ費用等を中国既存拠点でのモノ造り改善活動等による合理化活動で補い、24億6800万円、同15・8%増となった。
 通期業績見通しは前回公表数値と変更なく、売上高725億円、前期比9・5%増、経常利益81億円、同15%増、当期純利益45億円、同13・2%増の増収増益を見込んでいる。

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