JSR CALGRIPが省エネモデルハウスに採用

2014年01月27日

ゴムタイムス社

 JSRは1月24日、独自の潜熱蓄熱材料CALGRIP(カルグリップ)が、「エネマネハウス2014」のモデルハウス2棟に採用されたと発表した。
 2014年1月29日より東京ビッグサイトで開催される「エネマネハウス2014」は、経済産業省資源エネルギー庁の事業の一環として、大学と企業の連携により「2030年の家」をテーマに「エネルギー」「ライフ」「アジア」の3つのコンセプトの下、先進的な技術や新たな住まい方を提案する展示会。大学を代表団体とした5棟のモデルハウスが展示されるが、このうち東京大学(前真之プロジェクトリーダー)と千葉大学(川瀬貴晴プロジェクトリーダー)のモデルハウスの天井、床、一部建具に、省エネルギー技術のひとつとして同製品が採用されている。
 同社は、同製品を活用することによりさまざまな効果が期待されるとしている。日中の太陽熱を吸熱し、夜間の暖房費低減が可能であり、「省エネルギー」に貢献できる。また、同製品の輻射熱を利用することで、一般的な暖房や冷房設備がなくても「快適な室内環境を実現」することができる。電気を一切使用せず、一般的な暖房や冷房設備がなくても快適な室温を維持することができるため、「環境負荷の低減」を達成することも可能だ。
 潜熱蓄熱材料は、物質が固体から液体にかわるなど物質の状態が変化する際に放出されたり吸収したりするエネルギーを活用して、冷熱や温熱を蓄えておくことができるため、夜間の電力や太陽熱などの自然エネルギーの有効活用に貢献する。省エネルギー化に向けた取り組みが急がれる中、コスト削減やCO2削減、環境負荷低減に貢献する材料として注目されている材料だ。同製品は、特殊オレフィン系熱可塑性エラストマーでパラフィンを固定化した同社独自の潜熱蓄熱材料。
 同社は今後も、企業理念「Materials Innovation―マテリアルを通じて価値を創造し、人間社会(人・社会・環境)に貢献します。」に立脚して、ユーザー各位にさらなる付加価値を提供し、地球環境保全や循環型社会の構築に寄与するために革新材料や技術の開発を進めていくとしている。

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