2014年 ゴム企業トップの年頭訓示

2014年01月14日

ゴムタイムス社

グローバル展開さらに加速

 米国経済は堅調に推移しているものの、中国市場の減速や不安定さを抱える欧州市場など、世界経済の先行きには依然として不透明さが残る。それでも、日本の製造業がさらなる業績向上を目指すためには、海外進出が不可欠だ。このためゴム企業トップの年頭あいさつでも、グローバル展開への言及が大勢を占めていた。

経営改革を強力に推進
津谷ブリヂストンCEO
 本年も不透明な経営環境が続くことが予想されるが、その中でも当社グループは「Lean & Strategic」と「グループ・グローバル最適」を基本姿勢とし、経営改革を強力に推進していく。さらに市場動向や競争動向の把握と変化の先読みに努め、技術優位性の強化やイノベーションの促進により、グローバルで高い競争力を持つ商品・サービスの拡販、単なる商品単体の販売に終わらないビジネスモデルの構築・拡大などを通じて「新たな顧客価値の創造」に取り組んでいく。
 
中期目標達成へ「正念場の年」に
池田住友ゴム社長
 「VISION 2020」の2年目となる2014年は、「高収益・高成長の真のグローバルプレイヤー」の実現に向けた、まさに「正念場の年」になると考えている。
「Go for NEXT」をスローガンに、社会からの期待に応える真に価値ある企業グループを目指し邁進する。
 
フェーズⅢ最終年目標達成目指す
野地横浜ゴム社長
 2014年度は中期経営計画「GD100」の「フェーズⅢ」の最終年度となる。この目標を達成するとともに、GD100の最終章となる「フェーズⅣ」の2015年から創立100周年となる2017年までのテーマ、事業戦略、財務目標を作成し、「企業価値・市場地位において、独自の存在感を持つグローバルカンパニー」を目指す。
 
今後30年占う年成長基盤強固に
信木東洋ゴム社長
 本年は今後30年の世の中を占う非常に大事な年であり、新たな大きな流れを捉え、それを見極めてしっかりギアチェンジしなければならない。グループ全社員が意識改革を断行して「仕事の質」を変え、現在、強化に取り租んでいる成長基盤と経営基盤をさらに強固なものにしていく。
 
第2期中計開始成長軌道確立へ
小柴JSR社長
 当社は将来にわたって「持続的な成長」を遂げられる「変化に強い」企業体となるべく、2020年のありたい姿の実現を目指して「成長への始動」と位置づけた3ヵ年の中期経営計画「JSR2013」の中で主要課題への取り組みを推進してきた。本年はさらに「結果を出す」ための第2期中期経営計画を開始する予定だ。4月からのこの中計では、成長する世界経済を誰よりも早く捉えて、事業変革とともに成長していく軌道を確立することが目標となる。
 
新中計2年目「実行の年」に
吉井バンドー化学社長
 当社グループは、10年後のあるべき姿を見据えた新中期経営計画「Breakthroughs for the future」~未来への躍進~を定め、新たな5年計画に向けた第一歩を踏み出した。今年は、当社グループの中期経営計画の2年目であり、一人ひとりがやるべきことをやる「実行の年」としたいと思う。
 
技術力など高め開発速度を向上
垣内三ツ星ベルト社長
 一層の生産性の向上と技術力・開発力を高めることにより、レベルの高い品質を持つ製品の安定した供給、改良製品や新製品の開発のスピードアップを図らねばならない。そして顧客に信頼される会社を目指し、こつこつと着実に前を向いて努力していく。
 
中計1期最終年目標達成目指す
國枝ニッタ社長
 当グループは4月よりV2020の第1フェーズの最終年度を迎える。課題は2つ。第1は最終年度目標の達成。もう1つの課題はV2020の第2フェーズ以降への備えである。そのためには秋口よりまず第1フェーズの成果や戦略を総点検しなければならない。

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