新春トップインタビュー ムーンスター

2014年01月13日

ゴムタイムス社

ムーンスター 新春トップインタビュー 中長計「MSビジョン150」開始 円安対策が最大の課題 

 

 

創業150周年を迎える10年後を見据えて、中長計「MSビジョン150」を打ち出したムーンスター。猪山渡社長に今年の事業戦略を聞いた。

―13年を振り返って。

 消費者の低価格指向は依然として続き、大手小売店ではPB化がさらに拡大している。生産地における人件費の高騰、労働力不足に加え、急激な円安が輸入商品のコストアップに直結し、再三の価格調整に迫られた一年だった。

 上期(13年7月~12月)の売上見通しとしては、布靴では「スーパースター」が横ばい。「キャロット」は好調で10%増。ブランド品は活況で計画以上の売上。革靴では「カロリーウォーク」が伸び悩んで前年を下回り、「ワールドマーチ」「スポルス」は前年並みを維持。その結果、全体の売上はほぼ計画通りだった。利益については厳しい状況だったが、何とか計画通りの利益が確保できる見通しだ。

―「プロジェクト140」を振り返って。

ムーンスター猪山社長

 昨年、創業140周年を迎えるにあたりコミュニケーションロゴマークの新設、ユース世代のハウスブランド商品の充実など様々な施策に取り組んだ。ベビーからジュニア、ユース、アダルト、シニアまで全世代に向けたハウスブランドを再構築し、新ロゴマークを搭載することでワンブランドコミュニケーション、全てが「ムーンスター」ブランドと認識されることが、当社の最終目標だ。今後も適宜改善しながら継続して推進していく。

―14年の見通しは。

 全体では明るい兆しが見え始めているが、原材料価格上昇や用役費高騰に加え、4月から実施される消費税増税の動きがどう出るか。先行きは依然不透明だ。

 

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