バンドー化学 年頭所感 吉井満隆社長

2014年01月07日

ゴムタイムス社

 新年あけましておめでとうございます。
 昨年を振り返りますと、私たちを取り巻く経済環境は、国内では、アベノミクス効果によって円安と株高が進展し、海外では、米国経済の回復、中国やアセアン諸国が世界経済をけん引したこともあり、久しぶりに経済環境は総じて良好な状態で推移しました。また、2020年の東京オリンピック開催決定という明るいニュースもありました。
 このような中、当社グループは、10年後のあるべき姿を見据えた新中期経営計画「Breakthroughs for the future」~未来への躍進~を定め、新たな5年計画に向けた第一歩を踏み出しました。4月には、中期経営計画を実行していくための大幅な組織改正を行い、事業本部が中核となって、連結視点でグローバル事業の運営を進めるとともに、新事業開発を促進するための専門部署の設置等の施策を進めてまいりました。具体的には、アジア地域では中国やタイ、ベトナム、インドへの生産能力の増強、また、製品面では4月にロボット用ツールチェンジャー「QUICK―CHANGE ZEUS」、6月に敷くだけのフロアサイン「STOP SHEET」、11月に環境にやさしい鉄道車両用難燃性ゴム床材「バンドーバンライトEZ―Stick」などを市場投入いたしました。これらの結果、上期決算は円安の追い風もあり、増収増益の業績を収めることができました。下期に入り、海外の一部主要顧客の生産調整等、不透明感はございますが、通期業績の達成に向けて、グループ一丸となって、取り組んでまいります。
 年が明けて、2014年は、甲午(きのえ・うま)の年になります。甲は、寒さのために殻を被っていた草木の芽が、その殻を破って頭を出した様子を象った文字で、午は、陽気を陰気が下から突き上げて地表に出ようとする様子を象った文字です。従って、甲午の字義を照らせば、2014年は「従来型の物事に衰えの兆しが見え始めると同時に、それを突き破る新たな芽生えがある年」であると解釈されます。今年は、当社グループの中期経営計画の2年目であり、一人ひとりがやるべきことをやる「実行の年」としたいと思います。従来の殻を破って新たに何をやるのかを具体的に決め、一つずつを達成し、それを積み重ねて目標達成につなげたいと考えます。
 本年も引き続き変わらぬご支援を賜りますようお願い申しあげ、新年にあたりましてのご挨拶とさせていただきます。

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