新春トップインタビュー 十川ゴム

2014年01月01日

ゴムタイムス社

十川ゴム 新春トップインタビュー 効率化目指し設備投資増額 中国テコ入れに販売網拡充

 

 

 付加価値のある新製品の開発を強化し、徹底したコストダウンで業績アップを図る十川ゴム。近年はWEB機能強化にも取り組む同社の十川利男社長に、本年の事業方針などについて話を聞いた。

―13年を振り返って。

 アベノミクス効果で景気に良い影響が出たと言われたが、輸出依存度の高い大手企業はともかく、あまりメリットは感じなかった。逆に円安で原材料価格は高止まりしており、用役費の高騰も進んでいる。

 そういった中、汎用系製品が低迷した部分を好調だった医療用と建設機械関係でカバーし、売上増になった。通期は前年比微増となる見込みだ。

 利益については値上がり幅の大きい電力の配分を見直すなど、より一層のコスト削減努力を図っている。一部で利益率が顕著に落ちている商品については、お客様に理解を得ながら個別に価格是正を進めている。製造側でコスト削減に努めると同時に、販売側でも売価を是正したい。

 そういう細かい積み上げで、利益も前年より若干上回ると見ており、13年度の着地としては増収増益を見込んでいる。

―中国の状況は。

 円安で3割も為替が動き、中国での収益は悪化した。工場でフル操業しながら、売上が3割落ちる状況。

 中国国内のローカル販売は全体の2割5分~3割まで上がったが、5割まで伸ばしたい。為替変動のリスク軽減のため、中国での販売を伸ばすことが今後の課題だ。

 

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