【ゴムロール特集】 加貫ローラ製作所、「i Roller」ブランドが浸透

2013年12月16日

ゴムタイムス社

巻き取りコア「e―コア」に注力

 加貫ローラ製作所(本社:大阪市生野区、加貫順三社長)は今期から「アイデア」(提案)、「イノベーション」(革新)、「インプレッション」(感動)の英文頭文字のiを冠とした高機能フィルム向け各種ローラシリーズのブランドを「i Roller」に統一し、「i Roller」ブランドの積極拡販を図っている。
 統一ブランド「i Roller」の新製品として販売を開始した高機能フィルム用巻き取りコア「e―コア」の販売が好調だ。
 この「e―コア」はフィルム段差をロールが吸収しロスを低減する高機能フィルム用巻き取りコアで、NBR製の「e―コアK」、ウレタン製の「e―コアR」、「e―コアRT」の3タイプを品揃え。「e―コアK」は、フィルム巻き取り専用の合成ゴムNBR設計となっており、クッション効果に優れ、低硬度ゴム材質でありながらフリードを極限まで抑制、優れた歪み回復性を発揮することから幅の異なるフィルムも繰り返し巻き取ることができる。
 また、表面の摩擦係数を小さくするスペラックス処理が可能なことからフィルム巻き付け時の作業性が改善されるのが大きな特長。
 同社の2013年度上期業績は、印刷向け需要が縮小傾向にあるが、高離型性シリコーンゴムローラー、帯電防止のECクリーナー(ブリードレス)、高機能ロール「センサロール」、巻き取りコアなどの液晶、パネル業界での高機能フイルム分野向けの販売が拡大し、計画値には達しなかったものの、前年同期対比では増収増益を確保したという。

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