【ゴムロール特集】 ブンカゴム、特殊ゴムロールが堅調推移

2013年12月16日

ゴムタイムス社

高付加価値品で収益確保へ

 ブンカゴム(市原克己社長)の特殊オリジナル製品である高強度、耐摩耗ゴムロール「マイティーA」や「クリーンダッシュ」(ゴミ取粘着ゴムロール)などの特殊ゴムロール販売が堅調に推移し、2014年4月期上期決算は売上高が増収の微増益となった。
 ブンカゴムは安定収益の確保を最優先課題とし、柔軟な発想による新製品開発や品質向上、営業力強化などを目的とした社内改革の3ヵ年計画を推進してきたが、今期は下水関連処理ロールの受注、製鉄向けの若干増に支えられ、フル生産が続いているという。
 下期の需要見通しについても需要環境は引き続き厳しいとしながらも、受注残や高付加価値製品ロールの新規顧客の獲得により前期並みを確保することで、通期でも4年連続の増収増益を見込んでいる。
 同社は3ヵ年事業計画のなかで、生産対応では定年退職などで社員の適正配置を実現したほか、工程の無理・無駄の排除や不良率低減を行い、固定費の大幅圧縮を図ってきた。また、販売面では少数精鋭による営業力の強化で利益率の高い特殊ゴムロールの販売比率の拡大に努めてきた。

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