【ゴムロール特集】 尾高ゴム工業、製鉄向け需要が拡大

2013年12月16日

ゴムタイムス社

貴志川工場の生産統合 設備設置工事に着手

 工業用ゴムロールのパイオニアである尾高ゴム工業(東山邦裕社長)の2013年度決算は、主力の製鉄向けロールの巻き替え需要の回復により、上期の落ち込みを下期でカバーし、通期では増収増益を見込んでいる。「繊維・製紙・フィルム・ITフィルム向けは依然、 冷え込んでいるものの、製鉄メーカーの稼働率の上昇で、これまで抑制されていた巻き替え需要が回復しており、下期にかけても更なる需要回復が期待できる」(東山邦裕社長)としており、収益もウレタンソリッドタイヤの収益改善で前年同期の微増を予想している。
 製鉄業界では新日本製鐵と住友金属工業の合併による「新日鐵住金」、日新製鋼と日本金属工業が共同持ち株会社「日新製鋼ホールディングス(HD)」を設立するなどの国内製鉄業界の再編が進んでおり、現状、製鉄向けロールの巻き替え需要が動き始めているが、2014年4月以降、製鉄メーカーが統合効果を図るため一部高炉の休止を予定しており、同社では製鉄向けロールの総需要量の減少につながることとなり、先行きの懸念材料としている。

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