東ソー 宇田川社長が会見

2013年12月14日

ゴムタイムス社

上期業績を総括

 東ソーの宇田川憲一社長は6日、記者会見し、13年度上期業績を総括するとともに各セグメントの事業戦略を明らかにした。
 上期業績については「石油化学、クロル・アルカリ、機能商品の3セグメントで販売数量が増加したことに加え、南陽事業所の塩化ビニルモノマー事故の影響軽減、原燃料価格の上昇に伴う製品価格への転嫁、円安による輸出価格の改善が寄与し、増収増益となった」と総括。
 クロル・アルカリセグメントでは、南陽事業所・第三VCM(塩化ビニルモノマー)、大洋塩ビ千葉工場のPVC(塩化ビニル樹脂)の生産能力増強を計画中。また、イソシアネート原料から誘導品までの一貫体制を確立するため日本ポリウレタン工業を14年10月に合併し、本社、南陽事業所の一元化による運営を図る。
 石油化学セグメントのオレフィン事業では、事業環境に柔軟に対応したナフサクラッカーの生産・販売体制の構築、原料コストに適正なスプレッドを乗せた製品価格体系の構築を図っていく。ポリマー事業の、CR(クロロプレンゴム)については自動車部品向け硫黄変性グレードや金型非汚染改良グレードなどの拡販により収益力の向上に取り組んでいくとしている。

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