住友ゴム 丹波ロマンの森で植樹活動実施

2013年11月16日

ゴムタイムス社

 住友ゴム工業は11月9日、兵庫県篠山市の丹波並木道中央公園内の丹波ロマンの森「住友ゴムGENKIの森」において植樹活動を行った。
 同活動は「地球環境や社会をGENKIにする活動を通じて、持続可能な社会の実現に貢献し、社会から信用される企業グループを目指す」同社CSR理念に基いて実施されている緑化活動。
 同社では国内外での緑化活動の推進として、「100万本の郷土の森プロジェクト」を実施している。同プロジェクトでは2009年からの20年間で、日本国内で60万本、海外で7万本、エナセーブのキャンペーンで33万本と累計100万本の植樹を目指している。「森づくり」を通じた地球温暖化防止への貢献や地域との交流、土砂災害からの防災、生物多様性保全などを主な目的としている。
 丹波ロマンの森では、公園内の2ヵ所、合計約2ヘクタールの土地に、2009年から現在まで、ボランティア活動で4回、新人研修で5回の計9回の植樹活動を実施しており、合計約1万本の植樹を終えている。今回の植樹では、新たに1千本植樹を予定しており、2017年までには累計1万4千本の植樹を計画している。


 同社の植樹活動では、どんぐりの種を従業員や、地域の方が採取し、苗木の育成、植樹、育林まで、一体化した活動を行っている。
「自分たちでどんぐりの種を集めて、植樹、育林までしてしまう、手作り感が特長」(北条氏)
 現在、全国9ヵ所のGENKIの森にて、植樹活動を行っているが、植樹が進むにつれ、だんだんと植える場所がなくなりつつあるという。
 同社では「今後は植樹できる場所を見つけるのが課題」としており、従業員が1時間ぐらいで参加できる場所を探している。
 当日は住友ゴム役員・従業員59名、家族43名、OB13名の計115名が植樹活動に参加した。
 参加者は、山の中腹に同社土山育苗センターで種から育てたどんぐりの苗木を植えていった。参加した従業員は「何回も来ていると顔馴染みも増えてきてうれしい。大変だが楽しんでやっている」と汗を流しながら話した。
 植樹活動終了後には、参加者全員で記念撮影が行われた。続いて、表彰式に移り、5回参加に贈られる銅賞を6名の参加者に、10回参加に贈られる銀賞を2名の参加者に、それぞれ記念品が贈呈された。
 最後に、田中宏明専務執行役員が「住友ゴムの社員だけでなく、家族の皆さん、OBの皆さん、科学教室の皆さんありがとうございました。この緑化活動は息の長い活動ですので、これからも周りの方に声を掛けて頂いて、できるだけ多くの方で続けていきたいと思っています。これからもよろしくお願いします」などと閉会の挨拶し、会を締めくくった。
 昼食後は土山育苗センターに一行は移動した。
 同センターは2009年どんぐりプロジェクト開始にあたり、神戸地区のどんぐりの種植・育苗のために、同社健康保険組合グラウンド内に設置された、どんぐりの苗木育成の専用センター。約1500㎡の土地に約2万ポットのどんぐりの苗木が育てられている。
 同センターには、住友ゴムグループ従業員や地域の人々から集められた常緑樹であるシイやカシ、落葉樹であるブナやクヌギなどのどんぐりが集められ、育苗されている。 苗木は各植樹拠点に提供されるだけでなく、自治体などの地域へも提供されている。

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