タイガースポリマーの第2四半期決算 国内外で産業用ホース好調

2013年11月13日

ゴムタイムス社

 タイガースポリマーの2014年3月期第2四半期連結決算は、売上高が161億5000万円で前年同期比13・5%増、営業利益が5億4200万円で同49・6%増、経常利益が5億8100万円で同56・1%増、四半期純利益が2億9800万円で同22・2%減となった。
 国内では原材料価格の高騰や電力料金の値上げ等のマイナス要因はあったが、アベノミクスに伴う円高修正や株高により景気は回復傾向となり、海外では中国を中心とした新興国経済は鈍化傾向となったが、米国は財政問題があったものの、景気の緩やかな回復傾向が見られた結果、増収増益となった。
 セグメント別の日本では、自動車部品は需要の低迷により減少したが、家電用ホースが好調に推移し、産業用ホース、ゴムマットも増加した結果、売上高は94億9400万円で同5・1%増となった。営業利益は増収の影響により、3億700万円で同11・6%増となった。
 米州では、自動車部品は減少したが、産業用ホースは好調に推移したことに加え、原材料比率の低下により収益が好転。為替換算上の影響もあり、売上高は49億7500万円で同24・2%増、営業利益は1億7400万円で同162・3%増となった。
 東南アジアでは、マレーシアは主要取引先向けの家電用ホースが減少したことに加え、人件費が増加し、収益が悪化。タイは洪水により停止した生産が正常化し、増収増益となった。その結果、売上高は14億円で同53・9%増、営業利益は5800万円(前年同期は営業損失1億2200万円)となった。
 中国では、自動車部品が需要の低迷の影響を受けたことに加え、家電用ホースも鈍化傾向となったが、為替換算上の影響があり、売上高は14億7500万円で同23・5%増となった。原材料費や減価償却費等の諸経費の増加の影響により、営業損失は900万円(前年同期は営業利益9100万円)となった。
 通期の連結業績予想は、5月の公表数値を据え置きとし、売上高が324億円で前期比9・6%増、営業利益が13億円で同95・4%増、経常利益が12億円で同34・8%増、純利益が6億円で同15・4%減を見込んでいる。

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