ハイウェイテクノフェア2013 ゴム関連企業が出展

2013年11月18日

ゴムタイムス社

 高速道路を支える最先端技術を紹介した「ハイウェイテクノフェア2013」が7日~8日、東京ビッグサイトで開催された。主催は公益財団法人高速道路調査会、共催はNEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本。
 同展は高速道路事業と高速道路を支える最先端技術を広く社会に紹介し、技術開発に携わる企業間の情報交換の機会と開発技術等に関する広報の機会を提供することで、技術の普及促進を図ることを目的に開催されている。
 ゴム関連企業の展示は以下の通り。

◆東洋ゴム
 東洋ゴムは、トーヨーガードコーンシリーズを展示。夜間の視認性を比較した映像などを紹介しながら、全面反射仕様タイプ、ガードコーンライトを注力商品としてPRしていた。
 全面反射仕様タイプは、従来型では上部にのみ巻かれていたカラー反射シートを本体全面に装着し、夜間の視認性をアップさせた製品。国土交通省が運営するNETIS(新技術情報提供システム)にも登録し、現場での評判も上々とのこと。ガードコーンライトについては、破損したポールの交換が容易でコスト面に優れ、軽量であることをアピールしていた。
 トーヨーガードコーンシリーズは、強度や耐久性の面ではすでに信頼を得ており、今後は施工性やコスト面で顧客の要望に応えていきたいと説明していた。

◆川金コアテック
 川金コアテックは、従来の免震支承装置に比べ減衰性能を大幅にアップした「SPR―S」などを展示した。
 同装置は、高減衰系ゴムにスプリングで拘束した鉛プラグを一体化し、これまで限界と言われてきた減衰率を上げることに成功した免震支承装置。サイズのコンパクト化と遊間の縮小化が図られ、橋梁全体のコスト削減に寄与できると説明していた。
 その他、プラズマアーク照射によってアルミニウム・マグネシウム合金の低温メッキを施し、高い耐食性と耐候性を実現した防錆技術「CORE―TAPS」や、小スペースに有効でコンパクトなゴム支承装置「DRB」などを紹介し、技術の高さをアピールしていた。

◆東拓工業
 東拓工業は、橋梁遊間部の伸縮装置からの漏水を集排水する簡易排水工法「トータク簡易排水装置」を展示。同装置は漏水により橋桁などの鋼材が腐食しないようフレキシブル排水管で排水する装置。従来の止水工法では止めきれない漏水に対応し、維持メンテナンスがしやすく橋梁の補修分野では認知度が上昇しているとのこと。今後は新設橋梁の二次止水、三次止水の分野で施工実績を上げたいとアピールしていた。
 その他、多条電線管「角型TACレックス」やPC鋼材を腐食から保護するポリエチレン製シースなどを展示した。

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