三福工業 福島第3工場が完成

2013年11月05日

ゴムタイムス社

 

 三福工業(栃木県佐野市・三井福次郎社長)は10月31日、福島県田村市の福島工場内にある新工場の完成に伴い、ユーザーに向けて見学会を開催した。
 新工場は同社の福島第3工場となり、ポリエチレンとカーボンブラックのマスターバッチに特化した製造工場となる。本格稼動は11月中旬を計画。月間生産量は200トン程度(マックスは300トンまで可能)を予定。
 新工場では、カボンーボンマスターバッチ用新型製造装置を設備することで自動化となり、基本的に24時間稼働で従業員は2人体制で行われる。また工場内は5Sを徹底した作りになり、具体的には床はステンレスで従業員が清掃し易い作りとなり、集塵機も各階に設置している。
  第3工場は同社の福島工場(第1工場・第2工場)の敷地内に建設されたもので、4階、延べ床面積は405坪、約1300㎡。
 見学会当日は約70名が参加し、新工場の検査室から始まり、一連の製造の設備等の紹介が行われた。見学会終了後、場所を移し、福島県田村市にある迎賓館辰巳屋で「福島第3工場完成披露パーティー」を開催された。
 冒頭、三井社長「3年前に新工場の建設の話があった際に、建設する場所をどこにするかを従業員に聞いたところ、震災で福島県が厳しい状況であり、個人で出来ることはボランティア活動等をすることで福島県に貢献できるが、法人としては雇用を増やしたり、工場を建設することで福島県に貢献できるのではないかという意見がありました。会議では満場一致で福島県で新工場を作ることが決まりました」と新工場建設の背景を述べた。田村市副市長の志村和俊氏が来賓を代表してあいさつ、同社常務取締役森下清氏が乾杯の発声をした。パーティーの途中、粘り強く一体となって行っていくという由来をもつ伝統行事の「千本杵のもちつき」も行われた。 閉会のあいさつは同社取締役事業部長の三井福太郎氏が述べ、無事に完成披露パーティーが終了した。

 

全文:約824文字

関連キーワード:

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー