取材メモ 荒川前会長が道筋を 

2013年11月04日

ゴムタイムス社

 荒川前会長が道筋を
 先日大阪で日本ゴム工業会の理事会が開催された。台風27号が接近中に行われた懇親会で西川副会長が一般社団法人化への経緯を語った。「今日はゴム工業会の組織変革の審議をしてもらったが、これは昨年荒川前会長の発意で、日本ゴム工業会のあり方、会員の満足度が本当に得られているのか、さらに会員の皆様へのサービスを向上していかないといけないという点が1つと、もうひとつはコンプライアンスの面でもっと透明性を上げていかないといけないということが2つ目、3つ目にガバナンスをしっかり効かせて、意思決定システムをより強固にしていくという、3つの点で前会長からはっきりとした方針が出てきた。後を継いだ西海会長も同じ路線で今まで色々な検討をしてきた。全ては皆様の満足度を上げるためにということに集約されます。今後とも高い理解とさらなるご協力をお願いしたい」

   タイヤ需要の回復で
 ブタジエン価格上昇
 JSRの決算発表席上。平野勇人執行役員がブタジエン価格上昇の背景について。日本のタイヤ生産がやっと前年同月比でプラスに転じはじめてきたほか、中国のタイヤ需要も年明けからプラスに転じており、タイヤはじめ合成ゴムの在庫がはけてきた。6~7月に入り、当社への引き合いも戻ってきた。一つは需要回復の要因もあるが、台湾のブタジエンメーカーが定修に入るなど、供給面でもタイト感が出てきているためとみられる。タイヤ向けの合成ゴム販売は期初の計画よりは下期は落ちるが、上期に比べると回復は顕著。下期は上期に対し合成ゴム販売は10~15%程度伸びるだろう。 タイのS-SBRプラントは年明けにも商業運転を開始する。同業他社も一斉に稼働するため、最大で18万トン能力となり、一時的には供給過剰となるが、S-SBRの世界需要は年間100万トン程度と見られ、年率1割の伸びを見せており、中期的には需給バランスは保てるとみている。

 

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