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And Tech 陶山社長インタビュー

2013年10月30日

ゴムタイムス社

&Tech陶山正夫社長 技術で世の中を良くしたい

御社について教えてください。

 主に化学系とエレクトロニクス系、自動車系の先端技術に関わる研究者向けのセミナーと書籍、それに関するコンサルタントの派遣を主要3事業として行っています。

 2009年8月3日に立ち上げまして、今年で5期目になります。

 創業当初は私と部下の二人で、毎月15?20セミナーを企画していました。2009年はちょうどリーマンショック時だったので、ほとんどお客様が来なかったのですが、参加される方は技術者ということで、いい企画をつくれば「技術者は裏切らない」の思いで、「きっと来てくれる、そういう方々が少しずつ増えることで会社としてのブランドも上がっていく」ということを信じて、ここまでやってきました。

大変な時からスタートだと思うのですが、最初に苦労とかありましたか?

 自分の名刺と企業の部長さんなど講師の知り合いの紹介だけで始めたので笑い話にできるほど苦労しました。

 普通は苗からこの事業を起業される同業者が多いのですが、荒れ地に畑を耕すところから始めました。楽な道を行くより、あえて困難な道を進む方が、必ずいい道になっていくというか、あえてそういう道を選びました。

 起業する時は周囲の人間に相談しましたがやはり、ひとりを除いて全員に反対されました。前の部下もそうですし、家族にも言われましたし。

 唯一私の父親だけが、自分も起業した人で、「やればいい」と肩を押してくれたので、それが非常に今でも心強かったこと覚えています。ただ、残念ながら2年前に亡くなって、今は向こうで自分を見ていてくれてると思います。

みなさん反対された中で、立ち上げようとした思いは?

 サラリーマン時代に、今と関連していますがセミナーと書籍・雑誌の企画をしていましたので、お客様である研究者の方々から、もっとコンサルタントの紹介とか、そういうB2B的なことをやってもらえないかというニーズが前からありました。

 その当時、業界自体がそれを積極的にやってなかったという事情がありました。同業のほとんどがセミナー事業、書籍事業に注力していたので、ここにコンサルタントの派遣、技術者の講師派遣、そこに活路を見出せば絶対誰かが見てくれると思い、根拠のない自信と言われますが確信があって起業しました。

技術者の講師(コンサルタント)派遣というのは具体的にどういうことですか?

 &Tech(正式な会社名は(株)AndTech。以下、&Tech。)が通常行っている公開セミナーの講師は企業の部長クラスの方、大学の著名な教授、元企業に勤めていた技術コンサルタントといった、そういう知識・経歴を持っている技術者・研究者の方々でありまして、そういう方々がいつも&Techのセミナーにご協力いただいていますが、先ほども申しましたが、公開セミナー終了後、受講者からフォローサービスとして、セミナーを受けたあと、セミナーに出た講師の派遣或いはセミナーテーマに関する課題を相談できる技術コンサルタントの紹介をやってほしい、会社に来てほしいという相談がございまして、その相談にどこも積極的ではなく、野放し状態であったため、&Techは注力して、私が中心になって、この事業に取り組みました。

 具体的には、例えば、ある企業さんがこういう独自の技術を持っている状態であるにも関わらず、その技術をどういった市場へ投入すれば良いか、或いは新規参入を考えているが、コスト・技術的に優位性があるのか、或いは、自社の材料の加工技術に課題があり、それを解決してくれる専門家に現場を見て貰って、解決策を一緒に考えてくれないかなど、そういったミッションです。

 いい例えか判りませんが、先日、あるお客様に、&Techの講師派遣は最近、TVや海外ドラマで紹介されるER(救急医療)みたいな仕事だねと、患者に対して、救急専門医が応急処置後、的確な専門医を判断して紹介するのと一緒だと・・・なるほどと思いました。それほど、格好良くないですが、そういったビジネスモデルかもしれません。

そういうニーズがホントにあったということですね。

 ありました。ただ、始めるにあたって、自分たちの仕事の意味(付加価値)をもう一度、深く考えました。

 それまでセミナー終了後、結構、講師とお客様との直接取引(コンサルタント契約)でトラブルが時々起きていると耳に入っていましたので、ただ、講師の紹介だけするのでは意味がない。

 そういう意味でニーズの裏があったので、私たちが間に入ることで、講師と企業の間を取り持つ。それによって条件交渉とかもうちが間に入ってやる事で、お客様に新しい価値を加味した講師派遣サービスを提供できました。

 今のところトラブルはひとつもありません。

 それでも、&Techを挟まないで直接やり取りする企業様もありますけれども、結構法外な価格をふっかけられたりとか、よく聞きます。

 うちに関していうと適正価格でやっていますので案外と直接やりとりするよりも、信頼ができる講師で、安心かつコストを抑えた費用で実施できると思えます。

そうすると両方から感謝されるというイメージですか?

&tech陶山社長

 感謝と言いますか、自分たちの目的は、自分たちの仕事によって世の中が良くなればいいと思っていますので、そういう使命感をもってやっています。

 まず自分たちが仕事をすることによって技術開発が活発になること。これは今でも忘れられないのですが、ある化学系の材料技術を研究されている大学の先生がいらっしゃったのですけれども、お伺いした時に、研究室がそれほどきれいじゃなかったんですね。

 ただ技術そのものはすごく面白いものをやっていて、「これは面白い」と思ってセミナーの企画をしてお客様を呼ぶことで、この先生が喜んでくれたらいいなと云う思いで企画を実施しました。

 そして、たまたまいらっしゃってた大手企業の方々が「非常にいい先生を紹介してくれた」ということで、いい出会いの場を築けた様に思いました。その先生からは後日、非常に感謝されましたよ。

 笑い話ですけれども、その先生の研究室がきれいになってくれていました。

 大学の先生にしろ技術者にしろ、いくらいい技術を持っていても、発信することが苦手な人が多いので、その担い手として僕たちがいるのではないか。その使命感を忘れてお金儲けに走るのは違うと思います。

 セミナーはあくまでも窓口、今はその経験があって、そのあとのフォローサービスもやりますよということでやっています。

 ちなみに、フォローサービスとして、もちろんセミナーに出ている講師のみならず、お客様の要望、お客様の背景にある企業風土であったりとか、保有技術を理解することによって、セミナーに出ている講師以外でもっと適任な方の紹介もやっています。

いい技術だと思えば、採算を度外視してもセミナーを開催することがあるということですか?

 そうですね。だからお客様に褒められているのか、けなされているのかわかりませんけれども、「よくこの人数でやるね」と。正直、赤字の時もありますけれども、笑われるかもしれませんけれども、2名でも講師のヤル気とお客様の熱い想いがあれば、やる時はやります。講師の経費と会場費だけ。

 ただ、さっきも言ったように、そのあとに何かしらの化学反応を起こして、お客様と、それでコンサルタント派遣になったりとかに繋がればいいと思っていますし、必ずそういうことをすれば、お客様は裏切らないので、技術者の方は。

 これは10年以上この仕事をやってわかっているので、必ずそれ以外の、セミナーに参加してくれたりとか、部下の方にうちの商品を紹介していただいたりとか、恩恵を受けているので結果オーライです。

 でも、セミナーの参加者が多い方が当然、嬉しいですね。

御社セミナーの特色は何ですか?

 他社さんは、どこでもよくやってるようなセミナーとか、「?の基礎」とか、そういうことをやっていると思います。

 うちも時々やりますけれども、うちでお客様が一番来ているテーマは、

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