住友ゴム、制震ダンパーミライエを出展

2013年10月28日

ゴムタイムス社

住宅専門展で軽量化を訴求

 住友ゴム工業は、23~25日に東京ビッグサイトで開催された「ジャパンホームショー」に、住宅用制震ダンパー新型「MIRAIE(ミライエ)」を出展した。
 同展は住宅向けの建材・設備を集めた日本最大級の専門展示会で、同社が出展するのは今回が初めて。新築木造戸建住宅をイメージしたブースを設け、実機を設置して仕組みを分かりやすく説明したほか、実演ステージで実験映像の紹介や施工実演などを行った。
 同製品は、高減衰ゴムが振動エネルギーを熱エネルギーに変換することで、地震の揺れを最大で70%低減。突然の地震や、その後も繰り返し発生する余震の揺れを効果的に吸収し続けることで、家の損傷を軽減する。
 高減衰ゴムの耐久性は90年であることを実験で確認しており、定期的なメンテナンスが不要。今回のリニューアルでは、性能を維持したままダンパー部分の厚みや支柱の形状を変更して、約13kg(約20%)の軽量化と施工性の改善を実現した。
 デザイン変更により、省令準耐火構造の住宅にも設置できるなど適用範囲も広がっている。
 実演ステージでは、本震と余震を想定して、阪神・淡路大震災規模の震度6強の揺れを2度加えた実験映像を紹介。同製品非装着家屋が倒壊した例と、同製品装着家屋の損壊が軽微だった結果を比較し、同製品の性能をアピールした。
 また、土台基礎部分に同製品をアンカーボルトで固定する取付を実演。来場した施工業者らに向け、同製品の効果を高めるための緊結の重要性を示していた。
 同社制振事業推進部の西本尚宏氏によれば「今年に入ってから制震を認知した一般のお客様からの要請で、施工業者からの問い合わせが増えている」とのこと。同製品の設置実績は、累計ですでに3600棟を超えており「年内には4000棟に届かせたい」としている。

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