東洋ゴムが化工品東洋会総会を開催

2013年10月07日

ゴムタイムス社

新会長に波岡氏を選任 ダイバーテック事業の新体制披露

 東洋ゴム工業の化工品代理店組織である「化工品東洋会」は3日、神奈川県の新横浜プリンスホテルで第13回化工品東洋会総会を開催した。
 総会には東洋ゴムから中倉健二会長、信木明社長、新庄治宏ダイバーテック事業本部長、東洋会から西山博務会長(ニシヤマ会長)、波岡卓視副会長(アトライズヨドガワ社長)ら化工品代理店の代表ら含め総勢41名が出席。
 西山会長のあいさつの後、平成24年度事業報告・収支決算報告、25年度事業計画(案)・収支予算(案)、会則改定を主要議題に審議、原案通り可決、承認された。
 任期満了に伴う役員改選では、「6期12年会長を務めてきたが、72歳と高齢でもあり、後進に道を譲りたい」とする西山会長からの緊急動議により、波岡卓視新会長、西山博務副会長の正副交代が了承された。
 冒頭あいさつに立った西山会長は東洋ゴムのトップ交代による新体制に触れ、「東洋ゴム化工品がスタートして初めての総会だが、新体制への移行に伴い、東洋ゴムの工業用品の歴史、技術の伝承がうまく引きつがれていないためのトラブルも起こっている。信木社長はタイヤ一筋でこられたが、この機会に化工品事業の歴史を見直していただき、化工品事業とのコミニュケーションを大いに図ってもらいたい」と述べた。
 これを受けて信木明社長は「化工品事業とのご縁がこれまでなかったが、本日皆様とこうして関係が出来、大変うれしく思っている。当社の国内タイヤ生産の6割が輸出されており、円安メリットが出ているが、化工品事業では円安が材料の値上がりにつながり非常に苦労している。温故知新というか、過去の歴史を振り返り、大胆な発想と知恵と、決断をスピーディに進め、化工品事業の国内、海外に目を向け、構造革新を進めていきたい。会社は常に成長していかなければならず、化工品部門でも質にこだわることと、活性化、プラス成長に向けた取り組みを進めている」とあいさつ。
 続いて今期よりダイバーテック事業本部長に就任した新庄治宏取締役執行役員、岡崎俊明東洋ゴム化工品社長の両氏がそれぞれの立場から、化工品事業の現況及び今後の事業戦略を明らかにし、化工品事業が今後、大きく変革、成長することを強調した。
 総会終了後の恒例の特別講演では、元はとバス代表取締役社長の宮端清次氏が「私の実践的企業経営論」と題し、不透明・不安の時代に生き抜くリーダーの役割について熱弁した。

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