電気化学 超高純度アセチレンブラック製造設備新設

2013年09月19日

ゴムタイムス社

 電気化学工業は17日、同社千葉工場(千葉県千葉市)に新たな超高純度アセチレンブラック製造プラントの建設を決定し、着工したと発表した。

 投資額は30億円余。生産能力は年産5千500トン~6千トン。稼働開始時期は、平成27年4月より試操業を開始を予定。 原料となるアセチレンは、同社千葉工場に隣接する丸善石油化学社より供給を受ける。
 同社では大牟田工場、シンガポールにおいて高純度導電性カーボンブラックである「デンカブラック」(アセチレンブラック)の製造拠点を有している。
「デンカブラック」は、高圧送電ケーブルや導電シリコーン、各種の電池用導電剤に使用されており、リチウムイオン二次電池(以下「LiB」)用の正極導電剤としても広く採用されている。
 LiBに使用される導電剤には、異物、特に金属性異物を極限まで低減することが要求されており、新設を決定したプラントは、次世代LiB用超高純度の同製品を生産する専用工場と位置づけられ、同プラントで生産される同製品は既設2工場の製品品質を格段に向上させたものとなる。
 同社では同製品が車載用LiBを始めとした導電剤のグローバルスタンダードとして貢献できるよう、供給面のみならず品質面でも万全の体制を構築していくとしている。

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